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- 2011年01月21日 13:31
貨幣の流通速度と株価の関係
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皆様、お久しぶりです。
ずいぶん遅くなりましたが、今年もよい年でありますように。
さほど重要とは思えない話ですが。。。
デフレ脱却国民会議で岩田規久男先生が貨幣の流通速度(Velocity)と貸出の関係に言及されていました。まず貨幣の流通速度が増えて、企業が内部資金で賄えなくなってから初めて外部資金=貸出の需要が増えるのだと仰っていました。全くもってその通りで、今更このことに気付かされる自分の勉強不足を恥じるばかりです。
とすると、名目GDPの伸びがマネーの伸びを上回る状況がしばらく続いてから、初めて貸出が本格的に増加するということ。
そこで、米国の貨幣の流通速度と商工業向け貸出(C&I loan, 前年比)を確認してみるとこんな感じ。
流通速度は08年央から09年にかけて急落しており、これには名目GDPの下落とマネーの増加双方が影響している。
過去の事例を見ると、景気後退期には貨幣の流通速度が概ね低下し、景気回復初期には概ね1〜2年の間上昇する。そして貨幣の流通速度が上昇し始めて半年から1年ほど遅れて、C&Iローンの前年比の伸びが高まる傾向が認められる。ただし、ここではC&Iローンを前年比で測っているためにこうしたラグが生じているのかもしれない。
画像を見る
マネー(ここではM2)の伸びの内訳をざっと見ると、リーマン危機の後にM1が急増した一方で、M1以外のM2はやや遅れて09年後半に伸びが鈍化した。
仮に、(以前の記事で見たように)今後デフレ懸念が本格的に高まるような状況になれば名目GDPの伸びはせいぜい4%程度に留まるだろうから、貨幣の流通速度が上昇するようなケースではマネーの伸びはこれを下回ることになる。あるいは、名目GDPが比較的高い伸びに回帰するまでは、貨幣の流通速度は更に低下し続けるだろう。
貨幣の流通速度は足下2四半期に渡って僅かに再低下しており、今後の動向に注目したいところ。
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ずいぶん遅くなりましたが、今年もよい年でありますように。
さほど重要とは思えない話ですが。。。
デフレ脱却国民会議で岩田規久男先生が貨幣の流通速度(Velocity)と貸出の関係に言及されていました。まず貨幣の流通速度が増えて、企業が内部資金で賄えなくなってから初めて外部資金=貸出の需要が増えるのだと仰っていました。全くもってその通りで、今更このことに気付かされる自分の勉強不足を恥じるばかりです。
とすると、名目GDPの伸びがマネーの伸びを上回る状況がしばらく続いてから、初めて貸出が本格的に増加するということ。
そこで、米国の貨幣の流通速度と商工業向け貸出(C&I loan, 前年比)を確認してみるとこんな感じ。
流通速度は08年央から09年にかけて急落しており、これには名目GDPの下落とマネーの増加双方が影響している。
過去の事例を見ると、景気後退期には貨幣の流通速度が概ね低下し、景気回復初期には概ね1〜2年の間上昇する。そして貨幣の流通速度が上昇し始めて半年から1年ほど遅れて、C&Iローンの前年比の伸びが高まる傾向が認められる。ただし、ここではC&Iローンを前年比で測っているためにこうしたラグが生じているのかもしれない。
マネー(ここではM2)の伸びの内訳をざっと見ると、リーマン危機の後にM1が急増した一方で、M1以外のM2はやや遅れて09年後半に伸びが鈍化した。
仮に、(以前の記事で見たように)今後デフレ懸念が本格的に高まるような状況になれば名目GDPの伸びはせいぜい4%程度に留まるだろうから、貨幣の流通速度が上昇するようなケースではマネーの伸びはこれを下回ることになる。あるいは、名目GDPが比較的高い伸びに回帰するまでは、貨幣の流通速度は更に低下し続けるだろう。
貨幣の流通速度は足下2四半期に渡って僅かに再低下しており、今後の動向に注目したいところ。
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