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ひとりの学会員 “ヤマグチ”職員に署名渡す

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信濃町といえば「学会・公明村」を指す。天野さんのリュックは署名を渡し終えペシャンコになっていた。=11日午後、JR信濃町駅 写真:筆者=

 いかにも公明党らしく無慈悲で現実的な対応だった―

 創価学会員の天野達志さん(愛知県安城市・農業=51歳)が「安保法案の白紙撤回を」求める署名9,000余筆を携え公明党本部を訪れるようになって、きょうで4日目となる。

 「(署名を)警備員に渡してお帰り下さい」と冷たくあしらっていた公明党だったが、さらに評判を落とすことを恐れたのだろうか。

 「職員でよければ党本部の中で会う」と軟化した。ただし「天野さんを含めて2人まで」という条件が付いた。OLDsの男性1人が同行して、天野さんは党本部の中に入って行った。

 公明党側は4人の男性職員が対応した。主任格の男性職員はヤマグチと名乗った。(どこまでも人を喰っている党だ)

 映像撮影はOKとなったが、OLDsの男性のスマホを操作したのは、公明党職員だった。(これも公明党流の情報管理なのだろう)

 天野さんが署名9,177筆(※)を渡すと、ヤマグチ氏は「確かにお預かりしました。(山口那津男)代表に届けます」と答えた。

 天野さんは手書きの親書を添えた―「公明党の原点に立ち返って、この法案を白紙撤回して頂けますようお願い致します。私たちの声を重く受け止めて下さい」。

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ママデモたちは「天野さんが志半ばにして安城に帰るようなことになったら、自分たちが(署名提出を)引き継ぐ」とまで話していた。=11日午後、公明党本部前 写真:筆者=

 公明党職員とは形式的なやりとりだけに終始した。滞在時間は10分足らずだった。

 党本部前にはきょうも学会員やママデモが応援に駆けつけた。

 学会婦人部の女性は憤る。「(天野さんの動向を)涙しながらツイッターなどで読んでいた。よもやそこまでしないだろうと思っていたが、公明党はそれをしていた。選挙は公明党に絶対入れない。それどころか、落選運動をする」と。

 天野さんは10㎏もの重さがある署名の束を持って4日間、立ち続けた。山口代表に直接手渡すためだった。

 「悔いがないと言えばウソになる。(職員に渡したのは)苦渋の選択だった。公明党の対応には不満が募る。公明党の賛成で安保法案が成立するようなことになれば、選挙を応援できるはずがない」。

 公明党に見切りをつけたのだろうか。天野さんは吹っ切れた表情で信濃町を後にした。

    ~終わり~
 
  (※)
9,143筆の署名は昨日までに34筆増えた。

  ◇

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