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ロイター調査:来週の米利上げ予想、わずかに半数上回る

[ワシントン 11日 ロイター] - ロイターがアナリストを対象に実施した調査によると、米連邦準備理事会(FRB)が来週の連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げに踏み切るとの見方が半数をわずかに上回った。

ただ市場が織り込む利上げ予想確率は、金融市場の混乱や経済成長をめぐる懸念を背景に、一段と低下している。

調査では、アナリスト72人のうち39人が来週の利上げ決定を予想した。

年内の利上げ予想確率は75%。だが前回調査の85%からは低下した。中国経済の減速懸念に端を発した金融市場の混乱が影響した。

キャピタル・エコノミクスの米経済チーフエコノミスト、ポール・アシュウォース氏は「経済の改善を踏まえると、事実上のゼロ金利を正当化することはほぼ不可能」と指摘。「しかしながら、一部のFRB当局者者は、最近の金融市場のボラティリティーを利上げを再び先送りする口実にしたいようだ」と述べた。

9月利上げの可能性だけでなく、FRBがフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を今後もレンジとするか、かつてのような特定の水準に戻すかをめぐっても見方が割れており、9月利上げを予想した39人のエコノミストの見方はほぼ二分した。

年末時点のFF金利の予想水準は中央値で0.375%となった。

一方、CMEによると11日のFF金利先物相場が織り込む9月利上げの予想確率は21.43%と、前日の23.57%からさらに低下した。1カ月前は45%の確率を織り込んでいた。

労働市場が引き締まる一方で、賃金の伸びが鈍いことが、FRBの利上げ判断を困難にしている要因の1つとなっている。だがエコノミストは賃金圧力が近く高まると自信を深めているようだ。

RBCキャピタル・マーケッツのシニア米経済エコノミスト、ジェイコブ・ウビナ氏は「経済環境は、おそらく2度の利上げも正当化する状況」と分析。その上で「賃金インフレ、および全般的なインフレは緩やかな加速基調をたどらないのが実情」とし、「インフレ加速の兆候が表れた時に、必要な手段がなければ抑制することは困難」と述べた。

調査によると、コア個人消費支出(PCE)価格指数は今年1.4%上昇、来年は1.8%上昇に伸びが加速すると見込まれている。前回調査は今年が1.4%上昇、来年が1.7%上昇だった。

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