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司法試験 増える法科大学院枠 法科大学院の「理念」ではなく「利権」を守ろう!

 今年の司法試験の合格者数は、質の問題が指摘されながらも、さらに昨年度を40人も上回るという異常な状況となりました。
今年の司法試験合格者数は1850人 昨年よりも40人増 先の取りまとめは何だったのか

 合格者数を増加させれば、質の問題は避けられないのですが、何故、今年は増加することになったのでしょうか。
 私は、法科大学院経由の受験者の一定数を合格させるということを優先させたからではないかと推測しています。

 昨年と比較すると次のとおりです。
         全体   法科大学院   予備試験
平成26年度   1810人    1647人    163人
平成27年度   1850人    1664人    186人

 予備試験合格者の合格率は相変わらず高く、いよいよ合格者全体の1割に達しました。
 反面、法科大学院経由の者の合格者数は、昨年度に比べて増えています。
 法科大学院経由で質の確保ができているのかが問われていたはずなのに、逆に増えているのです。
 これはどう考えても異常なことです。
 法科大学院への志望者減少が激減する中では、もはや入学のための実質的な競争がない中で質を確保することが年を追うごとに困難になっています。
 文科省と法科大学院側による利権確保のための対応としか思えません。

 もともと法科大学院制度は、専門職大学院として文科省がその利権を掛けて設立されたものです。
 1999年から始まった司法制度改革審議会での法曹人口激増と一体化することによって急速に具体化され、生き残りをかける各大学の法学部による生き残りのための野合によって、今日の失敗し荒れ果てた法科大学院制度にまで突き進んできたのです。
 時折、法科大学院制度を推進する側から法科大学院における「理念」が強調されることがありますが、もともと「理念」などは、莫大な予算を必要とする制度の導入を正当化するためにとってつけた作文にすぎません。
法科大学院制度によって「かけがえのない人生を生きる人々の喜びや悲しみに対して深く共感しうる豊かな人間性」を作り出せる?

 あるのは「理念」ではなく、「利権」だけです。

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