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北シリア情勢(トルコの影響の増大)

シリアでは政府軍、IS,反政府軍の三つ巴の戦いが続いていて、トルコ国境に近いアレッポ等の地域では、アサド政府の掌握力がますます弱くなっている模様ですが、6日付のal sharq al awsat net はそれを経済の面から、シリア通貨に代わってトルコリラの流通が普通になっているとして、シリアが経済的にも分裂状況に陥りつつあるとの記事を掲載しています。

このような記事にはあまりお目にかからなかったこともあり、事実関係、特にそれがどれほど一般的なものかは不明ですが、ある意味では十分ありうる話でもあり、もしかすると世情言われているシリアの分裂が、既に事実上始まりつつあるということかもしれません。

取り敢えず記事の要点のみ

シリア北部の住民は、アサド政権の社会に対する掌握力の弱化とサービスの提供がますます困難になっていることを反映して、食糧、医薬品、燃料等から始まり、代替経済に依存するようになってきている。

その典型が通信と通貨のトルコ依存である。

通信面では、携帯電話、メールを扱うシリアの機関のサービスが、届かなくなったため、住民はトルコ系の通信会社に依存している。これは国境から25㎞の地点でさえそうである。

通信に関しては、かなり前から、シリア政府系の機関ではなく、独立系の通信会社のサービスが、広がっていたが、これらの会社もトルコの通信会社のネットを利用している。

より深刻なのは、トルコの通貨リラがシリア・リラにとってかわったことで、反政府軍等は8月初めから給料の支払い、その他の資金のやり取りはトルコ通貨で行っている。

今やトルコ通貨が主要な通貨となっている。

また住民にとっては、トルコ通貨を貰うことの方が、いつ崩壊するかもしれないアサド政権発行のシリア通貨よりは安全でもある。

また反政府具の支配地域のシャリア法廷が、トルコ通貨の流通を認めたこともこの傾向に拍車をかけている。

しかし、トルコリラも今年に入ってから、大幅に価値が下落する等、その価値については大きな疑問もあり、トルコ通貨に頼ることに関しては、議論も絶えない。

http://aawsat.com/home/article/447026/%D8%A7%D9%84%D8%B4%D9%85%D8%A7%D9%84-%D8%A7%D9%84%D8%B3%D9%88%D8%B1%D9%8A-%D9%8A%D9%86%D8%B3%D9%84%D8%AE-%D8%B9%D9%86-%D8%AF%D9%85%D8%B4%D9%82-%D8%A8%D8%A7%D9%84%D9%84%D9%8A%D8%B1%D8%A9-%D8%A7%D9%84%D8%AA%D8%B1%D9%83%D9%8A%D8%A9-%D9%88%D8%A7%D9%84%D8%A7%D8%AA%D8%B5%D8%A7%D9%84%D8%A7%D8%AA

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