- 2015年09月06日 21:24
「憲法は権力者を縛るルール。勝手な解釈変更は止めなければいけない」枝野幹事長
枝野幸男幹事長は6日午後、遊説先の静岡市内で記者団の取材に応じた。
安倍政権の暴走をただす街頭演説会でのアピールポイントについて問われると、「憲法というのは権力者を縛る唯一と言っていいルールであり、その解釈を勝手に変えていいのであれば権力は白紙委任になる。それは多くの国民の皆さんの思いと違うものではないか。そこはきちんと止めなければいけないということをぜひ知ってもらいたい」と強調。
安全保障関連法案をめぐる国会での野党共闘の意義については、「国会のなかの数だけでは戦えない戦いではあるが、できるだけ多くの皆さんと連携した方が国民の皆さんの世論をしっかり反映できると思う。すべてで一致しているわけではないが、このままの流れで行けば成立させるわけにはいかないという点で、一致できる皆さんとはできるだけ小異を捨てて大同に就く。その流れができたのは大変よかったと思う」と述べた。
財務省が、消費税を10%に引き上げる際に食料品など生活必需品への「軽減税率」の導入を見送り、所得などに応じて2%分を給付する制度を検討していることが明らかになったことについては、「私たちはもともと給付付き税額控除という考え方が合理的であると申し上げてきたので、われわれとしては歓迎すべきことだと思うし、行政コストや公平性を考えたらこの方がベターだと思っている」との見解を示した。
静岡県選出の藤本祐司参院議員が次期参院選挙への不出馬の意向を表明したことを受けては、「もともと静岡県は、わが党が厳しい状況のなかで一定の基盤があるところであり、しっかり段取りを踏めばいい候補者を擁立できると思っている。あせらず決めていこうと思っている」とコメント。また、衆院の静岡県選挙区で空白区が多いことについては、「静岡の自力から考えればもっときちんと埋めなければいけないと思っている。9月に解散になった場合の対応については全部想定しているが、そうでなかった場合にはただ埋めるのではなく、しっかりと小選挙区で勝てる可能性のある候補者を慎重に選ぶ姿勢のなかで決めていきたい」と述べた。
民主党広報委員会