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株式の期待リターンは過去より下がりそう

株式投資において期待リターンをどう考えるかは重要な問題です。

国内株はX%のように固定とする意見もあります。

また、インフレ率などによる増減を考慮して、リスクフリーレート+X%とリスクプレミアムで考えるいう意見もあります。

いずれにしても、このXに入る数字をいくつと見積もるかが難しい。いくつが適切かは分かりませんが、過去よりは期待リターンは小さくなると想定しています。

●理由1:21世紀はイノベーションが難しい

20世紀は人類にとって飛躍の世紀でした。平均余命は大きく伸び、人口は大幅に増え・・・と大きな転換期でした。しかし、21世紀にこのペースは続くとは思えません。

産業革命以降、車や飛行機のような画期的な乗り物が生まれました。電話やインターネットのような画期的な通信も登場しました。エネルギーとして電気も実用化されました。医療も大幅に進歩しました。

しかし、21世紀の今はこのようなパラダイムシフトを起こすようなイノベーションは見られません。Apple、Facebook・・・確かに凄いですが、車の登場や電気の実用化などとは全く比べ物になりません。21世紀も産業革命〜20世紀までのような革新的な進歩が続くとは考えにくい。新興国の既存技術のキャッチアップだけで発展の時代のままいけるとは考えられません。

●理由2:情報・取引コストの低下

インターネットに代表されるネットワークの発展で取引コストや情報入手のコストが大きく低下しました。今では東京にいながらNY上場の株式を簡単な機器操作だけで購入できます。しかもコストは激安。情報分析も昔は多くのアナリストを雇って資料を分析しないとデータが入手できませんでしたが、今はより多くの情報をより少ない人で処理できます。

投資家にとって重要なのはコスト調整後のリターンです。

コストが5%かかるのならば、コスト考慮前の期待リターンがリスクフリーレートより5%以上高くないと意味がありません。このように、コストが高い時代はコスト調整前で要求される期待リターンは高くないとバランスが取れないので要求されるリターンは高くなりそうです。

一方、コストが0.5%まで下がれば、コスト調整前の期待リターンが4.5%下がっても投資家が得られるリターンは同じですから、コスト調整前の期待リターンが低下してもおかしくありません。

この仮説に従うと、期待リターン(リスクプレミアム)は、コスト低下にあわせて下がるのではないかと思っています。

これらの理由から私は株式などの投資リターンは世間一般よりは保守的に見積もっています。

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