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震災と台湾、ロシア、中国、アメリカ、そしてサルコジ大統領までやってきたフランス

今回の震災では、海外からもたくさんの支援が集まりました。金額がすべてではありませんが、特に台湾からの義援金が4月1 日まで37億3833万台湾元(約107億円)というのは驚きです。ほとんどが民間からの寄付で米国赤十字よりも多いそうです。親日的な国の温かいサポートは、気持ちも物資のサポートも本当にありがたいことです。

一方で各国の動きを見ると、個人レベルのそうした好意とは別に、したたかな外交的な戦略も感じられ、国同士の利害のぶつかり合いこそが外交だ、と思い知らされることもあります。

米国は今回、政府レベルでは最も大規模に震災対応に貢献してくれました。トモダチ作戦(Operation Tomodachi)という名前も日本人の琴線をしっかりつかみ、大きな力になったと思います。米軍が来てくれて良かったと、心から感謝したのではないでしょうか。

しかし、その米軍とは、沖縄の基地問題が依然として解決しないままになっています。今後この問題の交渉をしていく過程で、米軍の今回の支援活動は大きな影響を与えると思います。人道的な援助には感謝ですが、その裏には今後の外交への計算もあると考えるべきでしょう。

ロシアや中国は、震災支援と領土問題は別、という現実的な行動をしています。例えば、報道によれば、震災後の21日に、日本海でロシアの戦闘機スホイ27など2機が、日本領空に侵入する可能性があり、航空自衛隊の戦闘機がスクランブル発進しました。あるいは、東シナ海の日中中間線付近で26日に、中国のヘリコプターが海上自衛隊の護衛艦「いそゆき」に急接近しました。

このような軍事行動は、震災後の日本の自衛隊の活動能力を確認するための挑発行為だった可能性が高いと思います。

外交とは何でもありのガチンコ勝負。ニコニコしながら、テーブルの下で、足を蹴り合っているような世界です。いい人なだけでは到底立ちうちできません。

そして、一番わかりやすいのがフランスです。サルコジ大統領は、震災直後の17日に訪日の意向を突然表明し、日本側が多忙を理由に断ったにもかかわらず、最終的には強引に来日。しかも滞在はわずか3時間だったようです。

その目的は何か?ズバリ原発に対する世界的な不信感を払しょくしたいという意図です。電力の8割が原発に依存し、原発を戦略的ビジネスとして考えている国のトップが、危機感を感じて自ら日本に乗り出してきたというわけです。

同時に、フランスの原子力産業の最王手アレバ(Areva)のCEOまで来日して、今後東電に技術支援を行います。

個人レベルの好意とは別に、国家は利害関係で動きます。それは良い悪いの問題ではなく、世界の外交の現実なのです。だとすれば、日本政府もそんな各国の自国への利益の誘導を逆に利用して、復興にプラスにしてしまうようなしたたかさが必要です。

支援の影に見える、各国の行動を見ていると、国民が真面目に働いて、国家が単なるお人好しに終わってしまう稚拙な対応をしないよう、日本政府にも活動してもらいたと思いました。

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