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文教族が専門知を評価しないで利権を失うの巻

オリンピックのエンブレム問題も競技場問題も、関係者が何か喋るたびに炎上している。どちらも根本は文教族の利権だろうが、不思議なことは、利権の中の人たちが危機管理の専門家を呼ばないことだ。

危機管理の専門家と知財の権利処理の専門家と、あとできれば、ネットの炎上に詳しい人、3人専門家を呼んで対策チームを作って、収拾のストーリーをまとめて、関係者に注意点をレクチャーしておけば、こんなことにはならないだろう。

協賛してみかじめ料を払わされている一流企業はたくさんいて、その多くは、そういうジャンルの専門家を抱えているだろう。予算はたくさんあってコネもあるのだから、作る気があれば簡単にエキスパートチームを作れるはずだ。

なぜそうしないのか、ここからは完全な想像なのだが、利権の人は専門家や彼らが持つ知の体系を軽視しているか嫌いなのか、その両方なのではないかと思う。なぜなら、体系化された知は人と人のつながりの上に立とうとするからだ。そこに彼らの生き方と対立するものを感じて、本能的な反感を持ってしまうのではないだろうか。

利権という生き方もひとつの哲学であり世界観である。人というものはしょせん損得や力関係で動くものだ、ということを信じている。おそらく彼らの観測範囲の中では、それは絶対的な真理なのだろう。しかし、なんの分野であれ、エキスパートという人は、その真理より、彼らの専門分野において、多くの人によって体系化された知の方が上に立つと信じている。そこに相性の悪さがあるのではないだろうか。

そして、実は利権に生きる人は、純粋な損得や力関係で生きているのではなくて、「人がそれのみで生きるものだ」という真理を信仰しているのである。だから、損得を度外視してその真理に殉じてしまうのだ。

知を軽視する人たちが「文教」族と呼ばれるのも皮肉なことだけど、彼らが自分たちの利権について真剣に考えるなら、自分たちの哲学は一度棚上げにして、専門家に頼った方がいいと思う。

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