記事

東京電力が教えてくれた、「集中」のリスクと「分散」の重要性

<業務連絡>
【マネックス証券でお取引されている皆さまへ】マネックスポイントを日本赤十字社の「東北地方太平洋沖地震義援金」に交換できます。詳しくはこちらのページをご覧ください。

講談社『現代ビジネス』主催の「トークライブ 澤上篤人×内藤忍×駒崎弘樹」は、今回の地震による影響を考慮し、中止となりました。チケットについては、全額払い戻しで対応します。その方法は、3月17日(木)より講談社さんのWebでご案内いたします。
---

投資においてリスクのコントロールは分散によって実現されます。なぜなら、絶対的に安全な資産というのは無いからです。例え、円の現金であっても、金(ゴールド)であっても価値が維持できる保証はありません。円安やインフレになれば、円の現金も価値は下落しますし、金も価格変動があって、永遠の価値を保証するものではありません。

今回の計画停電で起こっている関東地区での混乱を見ると、エネルギーを東京電力に大きく依存していることが、リスクになっていることを感じます。企業で考えると、電力という原料の仕入れ先が東京電力という1つの企業に偏っている状態です。今までは、巨大安全企業ということで、集中していてもリスクとして意識されなかったのが、この1週間で大きなリスクであることが強烈に意識されました。

と言っても、電力への依存を変えるのは簡単ではありません。代替の方法といっても選択肢がそんなにある訳ではないからです。

個人レベルでは、無理ですが、企業の中にはオフィスの分散を検討する企業が今後増える可能性があると思います。例えば、関西系の企業の中には東京オフィスの一部機能を関西地区に移転したり、といった動きです。

個人の生活では、オール電化もリスクであることが認識されました。電力料金の優遇や火が出ないなどメリットもあるようですが、電力だけにエネルギーを集中させることに不安を感じている人は多いと思います。ガスを併用して使う家庭が増えることを予想します。

投資においては、集中と分散は、程度問題であり、またリスクをどこまで取るべきかについては、正解はありません。分散を進めれば、集中投資に比べリスクはコントロールできますが、リターンが下がってしまう可能性もあります。

企業経営や日常生活においても分散によるリスク回避にはコストがかかります。オフィスを分散させたり、2重化すれは効率性は下がってしまうからです。仕入先を増やせば管理コストも上昇するでしょう。

安全だと言われているものに集中するよりは、安全度がやや低くても分散させた方が、リスクはコントロールしやすい。世の中に「絶対」というものが、存在しないのであれば、様々なことを分散という観点で見直してみる必要があると思います。

トピックス

  1. 一覧を見る

ランキング

  1. 1

    BLOGOSサービス終了のお知らせ

    BLOGOS編集部

    03月31日 16:00

  2. 2

    なぜ日本からは韓国の姿が理解しにくいのか 識者が語る日韓関係の行方

    島村優

    03月31日 15:41

  3. 3

    「いまの正義」だけが語られるネット社会とウェブ言論の未来

    御田寺圭

    03月31日 10:09

  4. 4

    カーオーディオの文化史 〜ドライブミュージックを支えた、技術の結晶たち〜

    速水健朗

    03月30日 16:30

  5. 5

    BLOGOS執筆を通じて垣間見たリーマンショック後10年の企業経営

    大関暁夫

    03月31日 08:27

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。