記事

日本51 v.s. アメリカ113 − 日本人が幸せになれない2つの構造的問題

<業務連絡>
本日発売のマネー誌に各誌にコラム、取材記事などが掲載されています。
日経マネー・・・別冊付録の「お金持ち手帳」を花輪陽子さんとプロデュースしています
ネットマネー・・・マネックス・ユニバーシティに編集長からインタビューされています
ZAI・・・ブロガーの水瀬さんに「【新版】資産設計塾」を推薦いただきました。

---

日本人は経済的には豊かなのに、なぜ豊かさを感じられないのか?このことを最近ずっと考えています。精神的な豊かさは、ひとまず横に置いておくとすると、物質面で日本には何が欠けているかという話になります。

衣食住という人間の基本的生活で言えば、衣はグローバルに見てあまり差はありません。内外価格差も小さく海外のものも簡単に手に入ります。では、食はどうか?これは日本が世界最高レベルと言っても良いと思います。これだけバリエーションのある世界各国の料理がこれだけの水準で揃っている国は恐らく無いと思います。日本の問題は明らかに住の問題が大きいのではないかと思います。

では、ナゼ日本の住環境は貧弱なのか?

その背景にあるのが、"持家志向"と"新築志向"という日本の特殊性ではないかと思います。

例えば、少し古いですが、このレポート(PDFファイルです)を見ると、7ページに住宅取引量の国際比較が掲載されています。これを見ると、日本は新築が取引の9割近くを占めていることがわかります。これは米国や欧州諸国(2割から3割)と比べて極めて高い数字になります。

要因として日本の中古住宅市場が整備されていないこと、そして住宅耐用年数の短さが指摘されています。日本の住宅が使われる年数は、アメリカの3分の2、イギリスの半分以下しか無いのです。高温多湿の気候の問題や地震という要因もあると思いますが、そこには、日本人の極端な新築志向という構造的問題も影響しています。

また、11ページには持家と借家の平均床面積の国際比較が掲載されています。これを見ると、日本は持ち家の床面積は欧米とそん色無いのに、借家は床面積でかなり劣後していることがわかります(日本は51㎡に対し、アメリカは113㎡)。

良質な賃貸住宅が供給されていないという構造的問題が、持家志向を強めてしまっている可能性があるのです。

つまり、日本人の物質的な豊かさを妨げる要因は住宅であり、その貧困さの原因は、良質な賃貸住宅が供給されておらず、持家も新築志向で耐用年数が短いため割高になっているから、ということになります。

新築の持家を買う。それも人生の選択肢の1つですが、「新品の自分の城」にこだわることで、何かを失っていないか?一度振り返ってみるのは、日本人が不幸にならないために価値のあることだと思います。

トピックス

ランキング

  1. 1

    田原氏 野党は安易な反対やめよ

    たかまつなな

  2. 2

    倉持由香 初の裸エプロンに感激

    倉持由香

  3. 3

    ベテランは業界にしがみつくな

    PRESIDENT Online

  4. 4

    社民党分裂 背景に立民の左傾化

    音喜多 駿(参議院議員 / 東京都選挙区)

  5. 5

    安倍前首相の嫉妬が菅首相脅威に

    文春オンライン

  6. 6

    世界も注目 鬼滅映画の大ヒット

    木走正水(きばしりまさみず)

  7. 7

    のん巡る判決 文春はこう考える

    文春オンライン

  8. 8

    小沢一郎氏は共産党の用心棒役か

    赤松正雄

  9. 9

    見直し当然?野党ヒアリング紛糾

    BLOGOS しらべる部

  10. 10

    新聞読むは32.7% 18歳の意識は

    BLOGOS しらべる部

ランキング一覧

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。