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証券会社で販売する投資信託は、本数が多い方が良いのか?

世界的に株式市場が上昇・安定してきたことで、日本の個人投資家のマインドも少しずつ変わってきているようです。昨年後半からセミナーで各地を回っていますが、年末から申込者数が明らかに増え始め、投資に関心を向ける人がマーケットに流入しているのを感じます。ブームというほどではありませんが、日本の財政問題も影響しているようです。

投資を始める際には、証券会社に口座開設しますが、どの証券会社を選ぶかの基準は人それぞれのようです。

良く知っているということで、野村、大和、といった大手の店頭証券を使う人は相変わらず多いようですが、手数料が安いから、という理由でネット証券も人気になっています。

それ以外にも、サービスや品ぞろえといった要素を比較して決める合理的な投資家もいます。ネット上には証券会社の比較サイトがたくさんあり、各社の魅力を比較表にして提供しています。

その比較項目の中で、疑問に思うのが投資信託の取り扱い本数です。

果たして、投資信託の本数は多い方が良いサービスと言えるのでしょうか?

投資信託の取り扱い本数が多いことをウリにしている証券会社があります。「業界最多の○○本の品ぞろえ」といったキャッチフレーズですが、これは、投資家からするとメリットにはなりません。

なぜなら、たくさんあると、どれが良いか逆に選べなくなってしまう可能性があるからです。

確かに、投資信託を100本しか取り扱っていない会社より、1000本取り扱っている会社の方が何だか良さそうに見えるのはわかります。しかし900本多くても、その中に良いファンドが入っていて、それを見つけることができなければ、意味がありません。

1000本のファンドを自分で吟味できる人はそういませんから、証券会社が、投資家の立場から目利きをして本数をある程度絞ってくれた方が選びやすい。それが本当のサービスだと思うのです。

これは、家電製品を買う時も同じです。購入する時には機能がたくさんついている商品を選びます。DVD録画機なら、ダブル録画とか、追っかけ再生とか、様々な機能がある商品が良いと思って買うのですが、結局は普通の番組予約以外ほとんど使わないものです。

そう言えば、以前さわかみ投信の澤上社長にどうしてさわかみ投信はファンドが1本しか無いのですか?と聞いたらこう言われました。

「え、どうしてファンドがそんなにたくさんいるの?一番良いものが1本だけあればいいじゃない?」

澤上さんの意見は過激すぎるとしても、国内にある3000本の投資信託をところ天のようにそのまま投資家に流し込むだけでは、販売会社としての存在価値は薄いと思います。

個人投資家のすそ野をさらに広げていくためには、投資信託本数競争は逆効果になってしまうのです。

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