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米民間設備投資の先行指標、1年ぶりの高い伸び

[ワシントン 26日 ロイター] - 米商務省が26日発表した7月の耐久財受注は、非国防資本財から航空機を除いたコア受注が前月比2.2%増と、昨年6月以来1年1カ月ぶりの高い伸びとなった。市場予想の0.4%増を上回った。

コア受注は民間設備投資の先行指標とされており、世界経済が弱含む中、米経済は底堅いことを示唆した。

6月のコア受注は当初発表の0.9%増から1.4%増へ上方修正された。

TD証券(ニューヨーク)の副首席エコノミスト、ミラン・ムルレーン氏は、「第3・四半期に設備投資が大きく伸びることを示している」とし、TD証券の成長見通し引き上げにつながる可能性もあると述べた。

また、メシロウ・フィナンシャル(シカゴ)の首席エコノミスト、ダイアン・スウォンク氏は、「金融市場はこのほど大荒れとなったが、米経済はこうした状態になる前に追い風に乗っていた。こうした追い風は今後予想される困難な時期の支援要因となる」としている。

全体の耐久財受注も2.0%増加した。輸送機器が4.7%増となり、全体水準を押し上げた。輸送機器のうち自動車は4.0%増えた。

自動車メーカーは夏に設備更新のため工場の操業を停止することが一般的だが、今年は稼動を続ける工場が多かった。

一方、民間航空機は6.0%減った。米航空機大手ボーイング<BA.N>のウェブサイトによると、同社の7月の受注は101件と、6月の161件から減少した。

国内総生産(GDP)算出に用いられるコア資本財の出荷は0.6%増加した。6月の数字は当初発表の0.3%増から0.9%増へ上方修正され、第2・四半期GDPを押し上げた可能性がある。GDP改定値は明日発表される。

GDP速報値は年率換算で前期比2.3%増だった。今月前半に発表された6月の建設支出と企業在庫が底堅かったことで、GDPは最大で3.3%増に上方修正されると見込まれていた。

7月の受注残高は0.2%増え、昨年11月以来の大きな伸びとなった。6月は横ばいだった。在庫は横ばい、6月は0.4%増だった。

耐久財受注は、最近発表された雇用や小売売上高、住宅市場、個人消費関連の統計とともに、米経済の底堅さを示した。中国経済の鈍化への懸念がきっかけに世界的に株価が急落し、米金融政策当局者が国内の物価上昇圧力の弱さを不安視する中、好調な一連の米指標は米連邦準備理事会(FRB)が年内に利上げする可能性を示唆する。

カナダ・トロントのBMOキャピタルマーケッツでシニアエコノミストを務めるジェニファー・リー氏は「好調な一連の経済指標は、FRBの判断を難しくする」と指摘した。

*内容を追加して再送します。

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