- 2011年01月14日 05:48
タイガーマスクは、日本におけるお金との付き合い方を教えてくれる
「60歳までに1億円つくる術」の解説動画 第1話(申し訳ありませんが、フラッシュがインストールされていないとご覧いただけません)を作りました。5分で見られます。本をお持ちの方もそうでない方もどうぞご覧ください。
---
最近、ワイドショーで話題になっているのは、伊達直人ことタイガーマスクが、全国でランドセルや文房具を贈っているという現象が広がっていることです。恐らく誰かが、匿名で始めたのでしょうが、真似る人が相次いているのでしょう。今では、伊達直人だけではなく、岡山には桃太郎が、さらには京塚昌子(肝っ玉かあさん)や矢吹丈(あしたのジョー)まで出てくるようになっています。
このような一連の動きを、脱税をカモフラージュするものだ、とかどこかの団体の戦略的な行動だから注意した方が良いという人もいますが、正直に言うと、私もやってみたい気がします。
そこには、人間の根本的な欲求を満たすものがあるからです。
寄付という行為は、とても難しいものです。
まず、寄付をしたとしてもそのお金がきちんと使われているのか、心配になります。大きな団体であればあるほど、職員の人件費につかわれてしまうのではないかと疑心暗鬼になってしまうものです。逆に知名度の無い団体は、信用が無いのでお金が集まりにくいのです。
また、大っぴらに名前を出して寄付をすると、日本では売名行為だ、と批判されたりします。横並びでお寺や神社にお祭りの時に寄付したりというのは、一般的なのに、社会福祉団体に寄付して名前を出すというのは、抵抗を感じる人も多いのです。
しかし、自分の寄付が誰かに直接伝わり、その人から一言ありがとう、と言われるのは、誰でもうれしいものです。テレビでランドセルをもらった子供がカメラに向かって「ありがとう」と嬉しそうに話しているのを見ていると、寄付をしたわけでもないのに、私まで何だか温かい気持ちになります。
寄付をして有名になりたいのではなく、寄付が役立っていることをお礼の言葉によって実感したいのだと思います。
そんな風に考えてみると、タイガーマスクという形で小さな善意を実践していくという方法は、日本における寄付行為をするのには、実はよくできた方法ではないかと思えてくるのです。
寄付に対する日本人の意識は欧米に比べるとまだまだです。これは、もしかしたら税制の問題かもしれませんし、宗教的な問題が原因かもしれません。
しかし、世界に共通しているのは、人間とは誰かの役にたって、それに対しての感謝の言葉が欲しい存在だということです。それによって自分の存在価値を実感することができるからです。
マスコミの過熱報道が続き、今度はこの騒動を悪用した詐欺事件などが起きないか心配ですが、本当に善意でタイガーマスクになっている心のやさしい人の気持ちを大切にできる社会であってほしいと願っています。
タイガーマスクは、私たち日本人にお金との付き合い方を教えてくれている、ケーススタディだと思います。



