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日本株の不安定な自律反発、中国株次第で2番底の懸念も

[東京 26日 ロイター] - 日本株がようやく反発した。アジア株が切り返すなか出遅れが目立っていたが、中国株がプラス圏に浮上したタイミングで先物へのショートカバーなどが強まった。ただ、中国株に連動する不安定さは変わっていない。買い戻しが一巡すれば、中国株次第で日本株も2番底を探る展開になると警戒されている。

<中国株上昇時に買い戻し>

中国株が明確に反転したわけではない。 中国人民銀行(中央銀行)が25日夜、主要政策金利と銀行の預金準備率を引き下げる金融緩和策を発表したが、26日の上海総合指数<.SSEC>はプラス圏とマイナス圏を往復する不安定な展開。待望の政策対応にさえ反応が鈍い中国株に対し、市場では「がっかり」(国内証券)との声も出た。

「利下げは景気刺激的な効果を有する一方、景気が弱いなかでは資金流出の圧力も高めてしまう。そうなってしまえば、今度は市場金利に対する上昇圧力となり、株価を圧迫するというマイナス面が出かねない。とはいえ、金融緩和の翌日から株価が弱いことには驚いた」とSMBC日興証券・投資情報室中国担当の白岩千幸氏は話す。

それでも、中国株が一時4%近く上昇した(終値は1.3%の下落)ことで、日本株にもようやく買い戻しの動きが出た。前日は日本以外のアジア株が軒並み反発するなかで日本株の出遅れが目立っていたが、先物を中心に買い戻しが入ったとみられ、東証1部上場銘柄の94%(1792銘柄)が上昇。日経平均<.N225>の上昇幅は一時600円を超え、1万8000円台を回復した。

<市場心理は依然不安レベル>

しかし、マーケット心理がいったん悲観に傾いた今、このまま一直線のリバウンド局面に入ると見ている市場関係者は少ない。

別名「恐怖指数」と呼ばれるVIX指数<.VIX>は、前日の40.74ポイントから4.72下がったが、36台と、ここ2年で最も高い水準に依然として位置している。日経ボラティリティ指数<.JNIV>も35.89ポイントと、いわゆる「バーナンキ・ショック」直後以来のレベルだ。

前場、TOPIX<.TOPX>の好調さが目立ち、市場では「公的年金系の買いが主力株に広く入ったのではないかとの観測が出ていた」(国内証券)という。ただ、前日も同じような観測が出ていたが、上海株が一時8%近い急落を見せると、日本株もつられるように下落。日経平均は733円安となった。

26日も中国株にほぼ連動するような動きを見せており、市場では「日本株を積極的に評価する動きが出たというわけではなく、あくまで自律反発の範囲内のリバウンドだろう。日本株は依然として中国株次第の展開」(日本アジア証券グローバル・マーケティング部次長の清水三津雄氏)と慎重な見方が多い。

<1万9000円を回復できるか>

市場関係者が1つの戻りめどと見ているのが、200日移動平均線だ。26日の日経平均終値ベースで1万9023円に位置している。200日移動平均値は過去1年の平均価格ともいえ、ここを上回れば多くの投資家の損益がプラスになる。

「ここを突破してくればV字リバウンドも期待できるが、逆にここで押さえられてしまうと2番底を探る展開になりかねない」(みずほ証券エクイティ調査部シニアテクニカルアナリストの三浦豊氏)という。

2番底をつけに行った場合の下値めどは、日経平均で1万7000円から1万7500円という見方が多い。

2013年5─6月の「バーナンキ・ショック」時の下落率が22.1%。1万7000円まで下落すると6月24日に付けた高値2万0952円から18.8%の下落となるため、下値めどをこのレベルに置く市場関係者が多いようだ。

証券ジャパン調査情報部長の大谷正之氏は、26日の日本株反発について「(商品投資顧問業者の)CTAの売買や短期筋の買い戻しが中心だろう。ボラティリティが大きく、値が飛びやすい環境が続いているため、仕掛けやすいのではないか。 直近の下落幅は大きいが、これで日本株が底入れしたとは考えにくい。リバウンドが一巡した後に2番底を探る展開になりそうだ」と話している。

(伊賀大記 編集:石田仁志)

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