記事

【参院安保特】「ホルムズ海峡の機雷掃海」事例の外交上の問題を指摘 藤田議員

参院安保特では19日一般質疑が行われ、民主党からまず藤田幸久議員が質疑に立った。質疑に先立ち藤田議員は、国会で審議が行われている最中に、安倍総理が「夏休み」として連日ゴルフなどに興じていることについて「総理の姿勢としていかがなものか」と苦言を呈した。

 その上で藤田議員は、集団的自衛権行使の事例として挙げられる「ホルムズ海峡での機雷掃海」について、外交上の問題を指摘し政府の認識をただした。藤田議員は8月13日にレザ・ナザルアハリ駐日イラン大使と面会したことを明らかにし、「ホルムズ海峡での機雷掃海」という事例が、ホルムズ海峡の北側を領海とするイランでは、日本がイランを集団的自衛権行使の対象国としているかのように受け止められており、そのことをナザルアハリ大使は心配していると説明した。

藤田議員によると、日本政府は本年6月15日に日本とイランとの局長級協議を行っているが、それに先立つ6月8日にもナザルアハリ大使は外務省を訪れて上村中東アフリカ局長と面会しているとし、「局長級協議の前にわざわざ会いに行ったのは、やむにやまれぬ思いがあったからだ」と指摘したが、その後の質疑で、こうしたイラン大使の訪問・面会や局長級協議の内容が岸田外務大臣に報告されていなかったことが明らかになった。

藤田議員質問風景

 一方、日本政府は2013年11月に岸田外務大臣がイランを訪れ、「ペルシャ湾と太平洋とをつなぐシーレーンにおける法の支配の尊重並びに制限のない貿易及び航行の自由の意義を強調」などとする共同声明を発表している。藤田議員は「両国で声明を交わしたならば、領海の中が集団的自衛権行使の対象とされることは外交上失礼であり、事例としてあげること自体が不当だ」と批判。

岸田外務大臣は「ホルムズ海峡には多くの国が関係しており、特定の国を想定して議論しているわけではない」などと苦しい答弁を展開したが、藤田議員はこの答弁に対し、7月10日に安倍総理が「イランが機雷を敷設した段階において」「例えばイランが停戦に向かって進んでいく」など、イランに特定した答弁があることを挙げて反論し、「6月に大使が外務省に赴き、局長級協議を行ったにも関わらず、その内容が外務大臣に伝わっていない。イランというホルムズ海峡を領海として有する国が『機雷の敷設をしない』と言い、航行の安全について両国の外務大臣が正式に声明を出しているにもかかわらず、最高責任者である総理が具体的に国名を挙げて答弁しているということは、外交的に言えば断交に近いようなことではないか」と厳しく追及した。

民主党広報委員会

あわせて読みたい

「集団的自衛権」の記事一覧へ

トピックス

ランキング

  1. 1

    SNS誹謗中傷 人命を奪う自覚持て

    たかまつなな

  2. 2

    東浩紀 ネットで社会完結は幻想

    村上 隆則

  3. 3

    指原発言に賛辞ばかりでない背景

    文春オンライン

  4. 4

    情報源守る産経に太田がツッコミ

    水島宏明

  5. 5

    解除後は出社うんざりな人多数か

    かさこ

  6. 6

    橋下氏 同業者に甘い報道に苦言

    ABEMA TIMES

  7. 7

    病院赤字 不要不急の通院だった?

    中村ゆきつぐ

  8. 8

    危機回避で疑問視 専門家の悲哀

    企業法務戦士(id:FJneo1994)

  9. 9

    米のコロナ被害が甚大だった事情

    WEDGE Infinity

  10. 10

    橋下氏が黒川氏処分への怒り代弁

    鈴木宗男

ランキング一覧

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。