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卵が先か、烏骨鶏が先か?

日本バブル崩壊後の失われた20年。

最近つくづく思う。
20年前にバブルが崩壊したから、それ以来日本の右肩下がりが続いているのではなく、色々な意味で落ちぶれた今の日本の姿を20年前に市場が織り込み出したからバブルが完全に崩壊したのではないかと。

「20年後の日本は今よりも明るい、まだまだ成長する余地がある。」

国内、海外問わず、人々がそういう予測をしていたのなら、ここまで完全にバブルが崩壊する事などあり得なかっただろう。それは上がり過ぎによる一時(いっとき)の大きな調整に過ぎなかったはずだ。

人口減少、高齢化の問題、政治力の低下、日本人の能力と気力の低下、日本企業の競争力低下、簡単に言えば「国力の低下」。
みんながそれに気付き始めたのが20年前。
戦後、ずっと右肩上がりだったベクトルが初めて下を向き、それまで溜まった上向きエネルギーの放出がバブルの崩壊だったと言えるのではなかろうか?

分かりやすく言えば、急な上り坂をアクセル全開で駆け上がってきた車は頂点から向こう側の道が崩れてなくなっていても、多少の距離そのままの角度を維持して宙を舞う。
そして、慣性エネルギーが引力に負けた瞬間に「ズドーン」と落下する。
それが本当のバブル崩壊の姿。
そして日本のバブル崩壊もこの「道の先に道がなかったパターン」だったと思う。

これが、例えば、香港ならどうだろう。
リーマン後の各国金融緩和による過剰流動性の恩恵を受けて香港の不動産市場もある意味バブルに近い様相を呈してきた。
各国が金融緩和を継続できない現状からすると、遅かれ早かれ大きな調整を迎える事必至だろう。

でも、香港経済がそのままバブル崩壊の影響から20年間も右肩下がりを続ける事など想像できるだろうか? とてもできない。イコール、香港の不動産市場はそれなりの調整はあっても、低迷し続けるなんてまずあり得ないということになる。

最近、中国バブル崩壊という言葉をやけに耳にするようになった。
果たしてそれが本当のバブル崩壊となるのか、小さな落差となるのか?
これは自分がドライバーとなり、中国の成長の坂道を駆け上っていると想像してみれば分かりやすい。

けっこうスピードを上がった所で、前方を見れば坂の先に道は見えない。
フワッと飛び上がった。しばらく飛んでいる。
さぁ、下を見よう。
すぐ下に道は見えているか?
日本のように本当にそこで道が途切れ峡谷の上を飛んでいないか?

さぁ、どっちだ?

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