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稲田朋美氏のような議員がいる限り、「謝罪」は必要 稲田氏は平和を冒涜している

安倍内閣による70年談話にどのような内容が盛り込まれるのか、これまでの歴代内閣が用いてきた痛烈なる反省と謝罪と植民地支配についての扱いが焦点です。
 これまで安倍氏は、戦後レジームからの脱却などと言って、戦前への回帰に向けて策動を続けてきました。
 そして目前に迫った70年談話ですが、安倍氏は村山談話を否定し、新たな談話を出すことに躍起になっていました。
 それは先の戦争を聖戦として位置づけ、戦後体制の打破と強い「大日本帝国」の再建こそが悲願だったからです。
安倍氏 戦後秩序への挑戦 「ベルサイユ体制」の打破だ でも米国には僕ちゃんを守って欲しい

 ところが自ら儲けた私的諮問機関である21世紀構想懇談会は、本年8月6日に報告書を安倍氏に提出しましたが、その中では、侵略と反省を談話に盛り込むべきことが報告されてしまいました。
 安倍氏にとっては、信頼していた 西室泰三氏や北岡伸一氏らにまで見限られた形となりましたが、そればかりでなく、日本国内外の批判も安倍氏に向けられ、当初、安倍氏が目論んでいたこれらのキーワードを入れないということ自体は断念したようです。

 これに対して牙をむいているのが稲田朋美氏(自民党政調会長)です。
「未来永劫謝罪するのか」=自民・稲田氏」(時事通信2015年8月11日)
 この中で稲田氏は、「おわび」は明記するな、「侵略」についてもこだわる必要はない、などと述べています。
 だったら、何故、70年談話など出すのですか。
 それだったら、戦後政治との決別宣言でも出したら良いではないですか。
 例えば、「もう日本は既に世界に向けて反省と謝罪はしました。もうこの話は終わりです。」というように。

 しかし、まだ戦後70年しかたっていないのです。
 村山談話が出された1995年からは、まだ20年です。それまで日本の歴代自民党政府は、教科書においても「大陸への侵出」というような誤った歴史認識を植え付けるような教科書を児童・生徒に使用させていたわけで、それまでの日本政府及び自民党は反省もなければ侵略も認めていなかったわけです。
 それがようやく村山談話という形で1つのけじめがついたと思ったら、20年しかたっていないのにあれはもうお終いです、などという態度が通用すると思いますか。
 舌の根の乾かぬうちにとはこのことです。

 しかも安倍氏らには、侵略の定義は決まっていないなどという屁理屈が背景にありますからもはや確信犯です。アジア・太平洋戦争が侵略戦争と評価されることを否定してたくして仕方ないのです。
 このような安倍内閣が、「反省」「おわび」「侵略」の文字を消したいというのですから、鉄面皮にもほどがあります。その動機が露骨です。
 正確にいえば、「既に謝罪したから」ではなく、「謝罪したくないから」なのです。

 それが言うに事欠いて、稲田氏は「未来永劫謝罪するのか」なんて絶叫していますが、あなたみたない人が政権与党にいたり議員でいる限り、日本が心底、あの戦争を反省しているとは評価されないんですよ。
 侵略戦争を反省もせず、あのときの戦争は作戦ミス、軍部の連中の頭が古かった程度の「反省」しかない連中がこぞって、「いつまで反省し謝罪しろというのか」と騒いでいるのですから、本当にたちが悪い。悪すぎです。

 そればかりか稲田氏は、このような暴言まで吐いています。
稲田氏は「日本は痛切な反省に基づき、この70年間、戦争することなく、平和に貢献してきた」と強調。
 ことあらば軍拡だ、憲法改正だと軍事路線に突っ走ろうとしていたのがこれまで自民党でしょう。
 それを野党や国民が批判し、その暴走にストップを掛けてきたから、日本はこの70年間、戦争することなく平和に貢献してきたのですよ。
 あたかもその平和への貢献の中に自分も入っているかのようなごとく発言するのは、図々しいにもほどがあるし、平和に対する冒涜以外なにものでもありません。

在特会と近い関係だと迷惑? 稲田朋美氏の名誉毀損訴訟

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