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世界は随分均された・・・

03年にこの日記を始めてからこの「世界は均される」というタイトルを何度も使ってきた。
この「世界は均される」こそが私の中国株投資の原点だとも言える。
そしてさらにその思考の原点になったのはこれも何度も日記に登場した「ピーマンちゃん」である。

ピーマンちゃんは北京で経営していたレストランの服務員(ウエイトレス)
河北省出身の貧しい家庭の子、飛びぬけて天然のあほだからピーマンちゃん(青椒小姐)と私が渾名をつけた。それには本人も納得して喜んでいた。

給料は400元。しかし中国人経営者はそんなすずめの涙ほどの給料からさらに容赦なく宿舎代、まかない費、制服貸与代、割った皿代や罰金などを差っ引いていく。
ピーマンちゃんはよく寝坊したので罰金がけっこうな金額となった。
それで手取りは約半分の200元ほどとなる。でもその殆どは家に仕送り弟の学費に消える。

そんなピーマンちゃんの仕事ぶりはとにかく一生懸命の一言。やれと言われた事は100%やる。笑顔と言われれば何があっても笑みを絶やさず、客に高いお酒を勧めろと言われれば徹底的に勧め、零下の朝も手の切れそうな冷たい水で雑巾かけをする。今の日本であんな奴見た事ない。

こんなやつ日本に来て働けば毎月20万円ぐらいの給料は簡単に取れる。
それが手取り2000円ちょっと・・・100倍の格差である。
その時に「この差は必ずある程度まで一気に埋まるな」と感じた。
同じ人間が同じ事いやそれ以上の事をやっているのに100倍の差・・これは一体何なのか?
そう思った時「これは一刻も早く中国に投資するべきだ」と変に焦ったような気持ちになった事を鮮明に覚えている。

昨年北京に行った時、同じような服務員の給料は1500元ほどになっていた。
しかも福利厚生などもしっかりしていて1500元は殆ど手取り額となる。
200元→1500元 7.5倍
株はそれ以上に騰がったし、同時期に買った北京のマンションも30万元→150万元(一昔前の価格) となっていた。

最近の上海や北京の先端を見れば、もはや先進国との差は殆ど均されてしまった。
もう都会にあまり伸びる余地はない。今後、その流れは地方都市へそして中国全土に拡大していく事だろう。

『2011年、先進国株式市場の下降空間が広がり、中国に関しては上昇空間が広がった』と今年の投資戦略にも書いたが、この現象は先進国と中国がさらに均されるまで持続すると思う。
(株式投資的にはその辺の綱引きと駆け引きが非常に難しい一年となろう)
先進国はいくらお金を刷ってもそれに見合った使い道がないし、刷り過ぎた弊害に苦しめられもはや緩和政策も持続できなくなる。

すでに日本を見ていても分ると思うが、中国に進出する以外に企業存続の道はない。
欧米にしても似たようなものだろう。
世界中のお金と人材がどんどん中国に集まらざるを得なくなっていく。
私の親友5人のうち3人が中国常駐となり同窓会も寂しい限りだが、日本に生産拠点も販売先も無くなりつつあるのだからやむを得ない。

そうやって、中国の物価は上がり、所得水準も上がり、通貨も上がっていく。

ピーマンちゃんが今生きていれば、37.8才。
あの根性と人柄だから何らかの分野で頑張っているだろう。
さらに10年間頑張り今の私と同じ歳になった暁には月給30万円(1元=30円で1万元)は貰っているのではないだろうか・・

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