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若者は会社にしがみつくべきだろう ②

前回の続きである。

前回は個人のスキルとか労働者としての選択として大企業志向は間違いなんだろうか?ということを論じてみた。

今回は世界の情勢の観点からを自分なりに考えて論じてみたい。

世界経済、特に先進各国の先行きは混沌としている。ご存知のとおり、一番ヤバイのは欧州である。シンプルに言えば、持続不可能な社会保障制度が破綻しそうであるという点が一番である。それと同時に、いつも書いているように、潜在成長率そのものが低下していることも先進国がヤバいことの原因である。平たく言えば「日本化」してくる可能性が高い。

このような状況の中で、日本という国はむしろ今後よくなる見通しはないものの、欧米のほかの先進国と比べてそれほど将来は暗くないように思えるのは僕だけだろうか?何で円高が進むんだ!と多くの人が思ってきたはずだが、最近の円高の加速に関しては世界的に見れば・・・。むしろ、日本ってのは先行していろんなことが悪化してきたのでこれからこれ以上悪くなる要素が少ない。一方で他の先進国がそれに追いついて悪化してくる。だから、なんとなく円高も仕方ないと思えてこないだろうか?そう感じている人は少なくないはずだ。

新興国に関してはどうだろうか?

最近の市場の動きを見ているとどうもきな臭い。ま、それは感覚的だとしても、先進国が停滞し需要が低迷すれば、多くの新興国の先行きも暗いものになることは間違いないだろう。もちろん、それでも新興国のほうが先進国よりも明るいことは間違いない。しかし、多くの新興国は何か新しいものを生み出しているわけではない。所詮は安いコストを活かしてキャッチアップしているだけにすぎない。だから、日本などの先進国のレベルに追いつく可能性は高いが、どこかで行き詰る可能性は高い。

日本という国は治安もよくインフラも整い、食事もおいしいし景観もよい。(地震と台風くらいしかネガティブ要素がないように思える)こんな住みやすい国。そして、日本企業は元気がないとも言われるがそれでも立派な企業が多い。また、世界に打って出てグローバルに活躍している企業も多い。

日本という非常にいい環境に人生の基盤を置きながら大企業(あるいは積極的に海外に進出する中小企業)で働くこと。すなわち日本を基盤にしながら、海外での生活・仕事を体験していくこと。しかも、なんだかんだいってやはり会社は雇用を守ろうとしてくれる。

世界の情勢と日本という国の位置・日本企業という存在を考えたときに、会社にしがみついて生きていくことはやはり間違いではない。

しかも、こういった景気が低迷している時代に新しいビジネスを始めること・転職活動をすることはどう考えてもリスクを伴う。寄らば大樹の陰で会社に守られながら静かに自分の実力を磨く、将来やりたいことをするために資金面でも準備をする。そういったあり方はどう考えても間違いではないだろう。

いつの時代も組織に寄生している人たちは多い。しかし、一部の論者が言うように「若者が本当に今の時点から組織に寄生していきようとして大企業志向を強めている」とは僕には思えないのである。もちろん、若い彼らの考えが至らない面は多々あるだろう。しかし、感覚的に多くの若者は僕がこの2回のシリーズで書いたことを多かれ少なかれ感じているのではないだろうか?と思うのである。

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