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ジュラシック・ワールド

あらすじ
世界的な恐竜のテーマパーク、ジュラシック・ワールド。恐竜の飼育員オーウェン(クリス・プラット)が警告したにもかかわらず、パークの責任者であるクレア(ブライス・ダラス・ハワード)は遺伝子操作によって新種の恐竜インドミナス・レックスを誕生させる。知能も高い上に共食いもする凶暴なインドミナス。そんな凶暴なインドミナスが脱走してしまい……。

参考リンク:映画『ジュラシック・ワールド』公式サイト

2015年21作目。

月曜日の19時からの回を観賞。

イベントデーで安く観られることと、もうすでにお盆休みに入っている人、夏休みの学生も多いこともあってか、館内は大混雑。150人くらい入っていて、ほぼ満席でした。

家族連れからカップル、友達どうしなど、客層も幅広かった。

この映画、観ていていちばん愉しかったのは、恐竜が暴れ出す前の、平和なテーマパークの「ジュラシック・ワールド」で主人公の兄弟たちが遊んでいるところなんですよ。

ああ、こんなテーマパークがあったら、楽しいだろうな、行ってみたいなあ。

もう、恐竜が暴れないで、このままテーマパーク紹介映像で終わっても良いんじゃない?

恐竜が暴れたあとの展開は、もう「お約束」だし……(って、本当にそうだったんですけどね)

でも、主人公たちにとっては、この「人生有数の楽しい体験」の背景に、今後自分たちに訪れるであろう、プライベートの破綻があって、まあなんというか、こういうのって、複雑なんだろうな、と。

『ジュラシック・ワールド』のなかには、懐かしい『ジュラシック・パーク』の小道具が出てきたり、テーマ曲が少しアレンジされて使われていたりしていました。

『ジュラシック・パーク』は1993年公開、だったんだなあ。僕がまだ大学生の頃か。

 今回の映画のなかで、「20年前なら、恐竜が出てくるだけでみんな喜んでいたけど、今はそうはいかない」という、『ジュラシック・ワールド』のスタッフの言葉が出てくるのですが、それは「20年前に、T―レックスが出てきただけで大喜びしていた観客」と、いまの時代のすごい特撮に慣れてしまった観客のことでもあるのでしょう。

『ジュラシック・パーク』のときは、大きな恐竜よりも、小さめの動きの早い恐竜の集団のほうが恐ろしいな、などと感じていたものです。

 このシリーズ、ストーリーは「パークの紹介」からはじまり、「恐竜の暴走と主人公たちのピンチ」、そして「巨大恐竜のバトルから大団円」という黄金パターン。

 『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』のあとに観ると、なんというか、観客を怖がらせながらも、人が恐竜に襲われる残酷シーンは映像的にはきっちりマイルドに加工していることがわかる。

 おかげで、「恐竜って、(進撃の)巨人たちより優しいな」とか、ちょっと思いました。

 『ジュラシック・ワールド』は、子どもに見せても大丈夫な感じ。

 というか、これは家族みんなで観て、子どもの反応をみるための映画かもしれません。

 子供がインドミナスを観て、「うわあっ!」って言ってくれれば、それでOK。

 ストーリー的には「またいつもの」かよ、とか、「テーマパークの責任者たちが、大勢の人たちが危険にさらされているなか、自分の公的な役割を投げ出して、身内を助けることだけに奔走するって、さすがに酷くない?」とか思うところもあるのですが、「そういうことは、言いっこ無し!」にしてしまったほうが、この「アトラクション映画」を楽しめるはずです。

 うわっ、恐竜出た!こわっ!

 そういう意味では、インドミナスが「凶暴だけど知性があり、僕が予想していたほど大きくはない」というのは、ちょっと期待はずれでもありました。

 『巨人』のように、「何考えているかわからず、やたらとデカくて、ひたすら人を食う」ほうが、恐怖というか、生理的な不快感は大きい。

 まあ、その容赦なくグロテスクなところが、『巨人』の魅力でもあるのだけれど。

 高予算でお客さんをたくさん呼ばないと商売にならないハリウッド超大作では、あの『巨人』の食人描写は無理でしょう。

 いちいち『巨人』と比べる必要はないのですが、同時期に観たので、つい、比べてしまいます。

 この『ジュラシック・ワールド』、正直なところ「この20年あまりで、そんなに特撮の技術は進歩したのだろうか?」と思うところはあるんですよ。

 少なくとも、1993年の驚きは、僕にはなかった。

 でも、この映画がこれだけの興行収入を叩き出しているというのは、「観客は、夏休みに家族連れで安心して観られる、こういう映画を求めている」ということの証明でもあるのかな、と。

 この映画そのものが、アトラクションですよね。

 『ジュラシック・ワールド』に集っている大勢の人々をみながら、『ジュラシック・パーク』ではあんなに悲惨な事故が起こったのに、よくみんな同じコンセプトのテーマパークへ遊びに来るよなあ、人は過去のことをすぐ忘れてしまのだよな、などと考えていました。

 僕も「行ってみたいな」って思っていたのだけれど。

 この映画にテーマめいたものがあるとすれば、「自分の手に負えないもの、コントロールできないものを利益のために作り出してしまう人間の傲慢さと無鉄砲さ、そして、無責任さ」ではないでしょうか。

 そういうものは、一度世の中に出現してしまうと、「費用がこれだけかかったのだから」「これを求めている人がいる」などの理由で、コントロールできなくなりリスクがあっても、消滅させられなくなってしまう。

 むしろ、どんどん増えたり、パワーアップしていってしまう。

 しかしながら、どんなに危険でも、恐竜っていうのは、ものすごく魅力的ではあるのだよなあ。

 今日から、鹿児島県の川内原発1号機が再び稼働されます。

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