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被災地にて

  先週末の3月27日から28日にかけて、被災地に行ってきました。

  前原誠司議員、井戸まさえ議員、三村和也議員と4人、車に支援物資とガソリン、自分たちの食料と水を積みこみ、開通して間もない東北自動車道を北上しました。

  限られた時間ではありましたが、南三陸町、仙台市若林地区、女川町、石巻市と、いずれも海沿いが壊滅的打撃を受けている地区を、この目で見せて頂き、話を聞かせて頂きました。

<南三陸町>

  災害対策本部が置かれているベイサイドアリーナにて、避難生活を続けておられる方、ボランティアの方、そして町長・副町長からお話を聞かせて頂きました。
  
  「海の恵みで生きてきて、2度までも海に全てを奪われた。それでも、私たちには、豊穣の海が光であり希望だ。」

  チリ津波を乗り越えてこの土地で暮らしてきた集落の絆はつよく、その多くが海で生計を立ててきた方々です。

  たくさんの方から、海の仕事、そして海を臨んで暮らしてきた土地そのものを大切に思う気持ちが言葉となり、伝えられました。
  
  一方で、「以前の家があった場所には戻れない、怖くて戻りたくない」という声も当然で、「土地は離れたくないが以前の場所には住めない」という思いにどうこたえるか、非常に難しい問題です。
 
  とはいえ、避難所には高齢の方が多く、マスクの奥で咳を押し殺している様子も見受けられ、次のステップが見えないままの避難所生活は、それほど遠くないうちに限界を迎えるのではないかとも感じました。
   
  まずは仮の住宅の確保により時間を頂戴し、でも一定期間のうちに「復旧」ではない「復興」の青写真を描き、市町村・県・国が密接に連携をとってその青写真を実現していく必要があります。例えば、海沿いの土地を水産加工場にして、高台を住宅街にするという青写真もありうるでしょう。その青写真を描くのは、基本的に自治体の仕事であろうかと思いますが、その実現は国のリーダーシップなしに不可能です。

<仙台市若林地区>

  「仙台市荒浜の海岸に、200から300のご遺体が打ち上げられている」

  このテロップに衝撃を受けたのは、私だけではないと思います。

  実際、荒浜の防潮堤には、ペットボトルやタバコなどが一定の間隔できれいに並べられている場所がありました。一時的に横たえられたご遺体にそなえられたものかもしれず、あるいは命が消えていった海に向かってそなえられたものかもしれません。
  
  また、この地区で被災をされながら、避難所ではなく、自宅で、あるいは友人の家で生活している方々からお話をうかがうこともできました。

  お一人はご家族の命こそ無事だったものの、家は完全に流され、一家の大黒柱であるご本人は、家族とは別に、友人の家から仕事に通っているとおっしゃっていました。

  また、その友人の方は、義理のお父様を亡くされていて、「ユーチューブで、近所の方に避難を呼びかけている義父が映っている動画を見つけた。」ともおっしゃっていました。

  ご遺体の検死を続けながら、一方で、避難所の診療にあたっていらっしゃるお医者さまも、現地の状況を真摯にお話くださいました。

  住まいを亡くした方の居所の把握、孤児となった子どもたちの進学サポート、医療器具等のニーズに対する早期供給・・・頂いた課題は多いですが、「受けとめる」にとどまらない「解決」が求められています。

<女川町>

  福島第一原発と同様に海沿いで津波に遭いながら、女川原発は、その施設内に避難所を開設しています。

 「原発反対」の看板もある集落で、「原発」の中の避難所が、その集落の今の命とくらしを支えているという現状があります。

 この発電所を視察させて頂くと同時に、所内の避難所で皆さんのお話もうかがってきました。

 また、女川町の災害対策本部にて、女川町長からもお話をうかがうことができました。

 福島原発の問題も未だ現在進行形の状況ですが、「福島」と「女川」の分岐点は何だったのか、「女川」が「福島」同様の経過をたどるリスクはなかったのかを検証することは、今後のエネルギー政策にとって必須の作業の一つであると感じました。

<石巻市内>

 石巻市内の海沿いでは、製紙工場を含む大規模工場が、連なって壊滅的な被害を受けていました。

 もちろん、その周囲の中小零細企業も同様であり、現実問題として、相当の数の雇用が失われる、あるいは既に失われたことは明らかです。

 それでも、仕事なしに生活の再建は不可能です。

 仮設住宅建設など災害復旧工事には、被災者を優先的に雇用する政策を、早急に前に進める必要があります。

 今回の震災でつきつけられた課題は、膨大かつ多様です。

 がれきの荒野を前にすると、一瞬、その課題の重さにたじろぎます。

 でも、思い出すのは、私自身が候補者のとき、道で出会った小学生に、「政治家って何の仕事?」と聞かれ、瞬間的に「命をまもる仕事だよ」と答えたことです。

 今まさに、政治家が、命をまもる政策を実行することで政治の仕事を全うすることが求められていることを、痛いほどに実感します。

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