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リバタリアンか保守主義か ー経済的自由と政治的自由ー

リバタリアンか保守主義か。日本には経済的に左翼的な主張をしながら自称「保守」の人々もいるが、それらは今日の議論では除外する。

経済的に右寄りの考えを持つ人々。より少ない規制・より少ない財政支出・より少ない税金・経済的な自由・自己責任を重視する人々。しかし、彼らは政治的には右であったり左であったりする。より人間としての自由を重視するのがリバタリアン。一方で政治面では倫理などを重視し場合によっては政府による強力な介入も否定しない人々が保守と分類される。

しかし、実は両者の分類はあいまいである。なぜなら、経済的自由と政治的自由は必ずしも不可分ではないからだ。

また、多くのリバタリアンと保守主義者のイメージする世界は同じである可能性は高い。政府の経済的な関与を極限まで縮小した社会の姿とはどうなるだろうか?家族や地域社会による相互扶助が政府が提供する福祉に取って代わり、非常に重要になる社会を多くの人が想像するはずである。

ホリエモンや藤沢数希などの“なんちゃって”リバタリアンがいかに叫ぼうとも、一部の成功者以外は家族や地域社会に頼って生きざるを得ないだろう。

一方で、保守主義者は家族のつながりなどの重要性や倫理感などを規制や国家による教育によってしっかりと教え込むべきだと主張する傾向が強い。

しかし、ほうっておいても多くの親は保守的な考えに基づいて子供を教育するはずだろう。若いころに、「マルクス主義」におかされた多くの団塊の世代の人々ですら、子供には介入主義的で保守的な考えを持って教育に望んだはずだ。また、教師に対してもそういった考え方を持って教えるように要求するだろうし、できるだけそういった教育方針を持った学校に通わせようとする親は多い。

人間はほうっておいても“親として”(仮に自分の生き方が極めて奔放で自由であっても)子供にはそういったあり方で教育に望むことが多いだろう。一方で、子供をもっと奔放に育てたいと思う変わった親もいるだろう。国家による倫理感の押し付けや教育の画一化はそういった自由を奪う可能性が高い。また、国家による教育への過度の介入は教育は学校で行われるものという間違えた考えを多くの親に植え付けることによってモンスターペアレントと呼ばれる人々を生み出す可能性も高いだろう。また、教師に過度のプレッシャーを与えてしまいマイナスに作用するだろう。また、国家による教育が必ずしも正しい内容であるとは限らない。

何が言いたいかよくわからないといわれそうである。

基本的に経済的自由と政治的な自由の両方を認めることが大切だと僕は思うのである。そして、選択の自由を提供することが大切である。経済的自由と政治的自由は不可分ではない。だから、上記のような教育の国家による統制は教育分野における経済的自由を通した人々の選択の自由を阻害し、そのことは人々の自由な選択に基づく適切な資源配分をゆがめる。そして、教育は非効率で利権にあふれ間違った多くの親が望まない政治的なものとなる。

人間は自己責任のもとで常に自由であるべきである。極論すれば権利は義務を果たしたから与えられるものではない。基本的には権利は自己責任のもとに自由に行使してよいものである。だから、社会、いや、少なくとも政府はできる限り干渉すべきことではない。

であったとしても、行き着く先はおそらく家族や地域社会による共助を大切にした倫理感の求められる社会であろう。そして、そこからはみ出した、適応できない一部の人々や所得の高い人々が都市でより自由な生き方を享受する(あるいは、せざるをえない)。それが自然な社会のあり方であり、過去の歴史を見てもそうなっているといえる。そして、倫理感や保守的な考え方は政府によって押し付けで教育されるものではない。地域社会や家族によって教えられていくものである。(あるいは少なくとも地方政府や教育機関によって)

すなわち、マクロではできる限り人間の自由を尊重すべきである。(もちろん、自己責任を徹底させるために安易な政府による経済的な救済は許されない)しかし、ミクロや身の回りにおいてはそれぞれに考え方にそって生きていけばよいし、自分の正しいと思う生き方を人々に説くのもいいだろう。そして、究極的に自由な社会においては多くの人はより人と人との結びつきを重視した生き方をするし、そういった教育が自由な選択を通してより選択されるだろう。

保守主義者はもっともっと自信を持って自由な社会のあり方を認めていくべきだ。そうすれば、保守主義者の理想とする「社会」が実現していく。そして、それは真のリバタリアンが理想とする社会とあまり変わらないだろう。

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