記事

【衆院予算委】70年談話「有識者会議報告に謙虚に耳を傾け作成を」玉木議員

 衆院予算員会で7日、経済情勢等に関する集中審議が開かれ、民主党の3番手として質問に立った玉木雄一郎議員は、日本人にとって8月は過去について、そして戦争について最も考える月だとの認識を示したうえで、戦後70年談話について安倍総理に質問した。

 玉木議員は、70年談話作成に向け、有識者会議「21世紀構想懇談会」が約半年間議論してきて昨日6日に安倍総理に提出した報告書に、満州事変以降の日本について「大陸への侵略を拡大し、世界の大勢を見失い、無謀な戦争でアジアを中心とする諸国に多くの被害を与えた」と明記されている点に関して取り上げた。「16人の委員のうち2人から異論があったというが、有識者会議では侵略と指摘した。総理は満州事変以降の大陸での活動について侵略と考えるか」とただした。

 安倍総理は「行政府の長として、また政治家は歴史に対して謙虚でなくてはならないということ。これは二つの意味があり、われわれは歴史を直視し、教訓をくみ取り、現在・未来に活かして行くという責任を負っているということ。一方、歴史についてはあくまでも歴史家・専門家に任せるべきであろうと思う」などと延々と自論を展開。そのうえで「昨日提出してもらった報告書はこのような方々(歴史や政治に造詣の深い学者、言論界ビジネス界など幅広い分野のさまざまな世代の方々)が作成された報告書であり、政府の見解を取りまとめたものではない。その内容について政府としていちいちコメントすることは差し控えたい」「できごと一つひとつを取り出してどのように評価していくかについて、この場で答えるのは控える」と語った。

玉木議員2

 玉木議員は「コメントしないというものではないはず」と述べ、半年間にわたって幅広い分野の方々に議論を求めてきたにも関わらず、そうした発言をする安倍総理の姿勢を問題視した。そのうえで「16人の委員のほとんどが満州への侵略を拡大したと指摘していることについては、これを重く受け止め、総理としても14日の総理の言葉(70年談話)の中に、反映させる気持ちはないのか」と重ねて質問したが、安倍総理は報告書の内容について「概ね委員の方々が認識として合意に達したところとそうでないこととがある。歴史にはいろんな見方、専門家の方々が事実に基づいてさまざまな議論を深めていくうえにおいては、すべての方々が同じ認識に至っていない部分も当然ある。そういうことも含めて、私は今回の報告書をしっかりと吟味しながら私の考え方として談話にまとめていく」と述べるに留まり、「侵略」を明記するか否かは答弁を避けた。

 玉木議員は、「大多数の方が指摘している。これを反映しないというと、何のための有識者会議を設けたのか分からなくなる」と指摘するとともに、「まとめた意見にはしっかりと謙虚に耳を傾けるべきだ」と述べ、安倍総理に対応を求めた。

民主党広報委員会

あわせて読みたい

「安倍談話」の記事一覧へ

トピックス

ランキング

  1. 1

    橋下氏 任命拒否の教授らに苦言

    橋下徹

  2. 2

    田原氏 野党は安易な反対やめよ

    たかまつなな

  3. 3

    iPhone12かProか...売り場で苦悩

    常見陽平

  4. 4

    コロナ巡るデマ報道を医師が指摘

    名月論

  5. 5

    コロナ禍も国内工場は異常な強さ

    PRESIDENT Online

  6. 6

    学術会議に深入りしない河野大臣

    早川忠孝

  7. 7

    感染リスク高い5つの場面に注意

    赤池 まさあき

  8. 8

    数字を捏造 都構想反対派の欺瞞

    音喜多 駿(参議院議員 / 東京都選挙区)

  9. 9

    トランプ氏 逆転攻撃はほぼ不発

    WEDGE Infinity

  10. 10

    学生転落 巻き添えの女性が死亡

    ABEMA TIMES

ランキング一覧

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。