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国家が発展する条件とは?(3) 新興国はそれを備えているのか?

中国の発展の勢いはBRICsをはじめとする新興国の中でも群を抜いている。一面的な解説としては『国家主導の発展』などといわれる。

本当にそうなのだろうか?

すでに社会主義経済で大きく失敗した中国が国家主導の発展を今更なし遂げられるのだろうか?

僕自身は中国が発展する理由は(政府発表の経済指標が正しいとすれば)、やはり『市場経済』を一番上手く取り込み、またその国民性が一番マッチしているからだと思っている。

もちろん、僕は中国の専門家でもなんでもないから、細かいところはわからない。また、バブル的な側面が伝えられているのも事実でそういった可能性があることも否定はしない。

しかし、たとえば、前々回挙げたような要素を考えるとどうだろうか?

*貯蓄率
*信頼・倫理感
*勤勉さ・自己責任
*教育水準
*適度な愛国心

たとえば、信頼や倫理感など中国にはない!ということを言う人も多いだろう。しかし、信頼や倫理がなければ市場は成り立たない。そして、現実に中国経済はどんどん発展している。以前、こういった調査結果を紹介した→。これによると、中国の人々は意外と信頼し合っているというのである。もちろん、先進国が上位に来るのは当然だが、同じような新興国の中での中国のスコアは群を抜いている。(参考→中国が発展する理由 意外と人々は信頼しあっている??

勤勉さや自己責任を持っている国民性であることは想像に難くない。

また、中国においては拝金主義や倫理感の欠如が伝えられる。これは問題な面がある一方で、ほどよく血縁や地縁にこだわった社会のあり方をつぶすのに役立つと僕は思っている。

極端な血縁・地縁へのこだわりは人間の流動性を失わせ適切な人的資源の配分を妨げるからだ。「長男は地元で家を継ぐもの」という考え方や「女性には教育はいらない。女性は家で家事をしておけばよい」という考え方が行き過ぎると経済・社会が停滞することはちょっと考えればわかるはずだ。

このように考えていくと中国の発展はある意味で当然といえる。また、国家統制が強いと思われているようだが、たまに出てくる新聞報道を見ると「地方政府」の力の強さが言われることもある。そういった要素を考えても中国が国家主導で経済発展を遂げているとは考えにくい。

もちろん、財産権や著作権などがしっかりと確立されてないと言われるし、汚職などがはびこっているとも言われる。こういったっ点は明らかに成長にマイナスであることは間違いない。そのあたりのバランスはどうなのだろうか?改善点はまだまだあるだろうが、意外と取れているのかもしれない。

僕自身は別に中国に媚を売るつもりはないし、どちらかといえば嫌中ではある。民主主義や言論の自由がまだ足りてない部分も多いだろう。しかし、中国という国は国民性を含めて発展する要素を新興国の中でも一番持っているのではないか?と考えるのである。

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