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若者は本当に搾取されているのか?

若者は搾取されているんだ!!と不平不満を述べる声が大きい。なんとなくそう思い込んじゃっている人も多い。僕は「若者は搾取されている」というのに半分くらいは同意する。でも、半分はしない。

こういうのも両面から考えないと一方的な議論になりやすいから注意が必要だ。

以下に簡単に理由を述べてみる。

(1)年功賃金と終身雇用が若者を苦しめている!!

本当にそうだろうか?両制度をなぜ多くの企業は採用しているのか?それは両制度には一定の経済合理性があるからである。(参考過去記事→終身雇用・年功賃金は非合理なのか?

だから、解雇規制を緩和したところで大きく何かが一気に変わる可能性は僕は少ないと考えている。

(2)若者が就職できない!!

当たり前だ。若者はスキルがゼロかきわめて低い。就職できないのも賃金が安いのも当然だ。解雇規制が緩和されたら、真っ先にクビを切られるのは賃金に見合う働きをしていない若者である可能性は高い。事実、労働市場の柔軟性が高いイギリスやアメリカでも若者の失業率は高い。

(3)アメリカとかでも大企業の役員というと40以上で50代とか60代が多いような気がする。

日本がおじさんやじいさんに支配されている国というのはいいすぎだろう。

また、現代社会では社会に出て活躍するための必要な知識量や教養は過去に比べて格段に増えている。表に出るためにはその前の修行期間がかなり必要なのは言うまでもない。

(4)昔の若者はもっと大変だったかも

昔は今以上にパワハラ・セクハラ・妙な上下関係なんて当たり前だったはずだ。そういうのがかなりなくなった現代の若者はかなり恵まれていると思わないだろうか?

(5)老人が豊か過ぎる!

 ま、そういった面がないとは言えない。しかし、何十年も働いたわけだから、それなりに資産を持っているのは当たり前だし、引退してからやっと気ままな生活を送っているわけだ。そのことをむやみやたらにうらやんでも仕方ないだろう。

もちろん、事実としては

年金制度や財政が持続不可能な可能性は高く将来世代に多額のツケが来る可能性は高い。そのほかいろいろあるが、それだけ考えても若者は搾取されているというのにふさわしいとも思ってはいる。

一番の問題は財政の問題であることは言うまでもなく、この部分に関しては若者は「将来、そのツケを背負わされると言う意味において」搾取されていると言ってもいいだろう。

しかし、上記の(1)−(5)だけを考えても、若者が「一方的に」搾取されていて、社会の制度が「不合理」に若者に不利に作られていると決め付けるはおかしいと僕は思っている。

そういった決め付けは不平不満を生んでいるだけだで、かえって社会に良くない影響を及ぼしているだろう。

もちろん、若者はもっと正々堂々と声を上げていくべきだとは思うが、いろんな物事はもっと多角的に考えないといけないのも事実だと思っている。

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