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【一票の格差是正の先に抜本的参院改革必要】~次世代の党中山恭子参議院会長に聞く~ - 細川珠生

20150802
Japan In-depth編集部(Aya)

2015年7月25日放送 細川珠緒のモーニングトーク



ゲストは次世代の党参議院会長の中山恭子氏。「参議院の在り方」について聞いた。

まずは「一票の格差」の問題について。一票の格差を是正するための公職選挙法の改正案が参議院を通過した。衆議院で再度議論される。これについて中山氏は、「一票の格差を減らすための本来の改革ではなく、来年の参院選挙が違憲であると言われないためだけの改正にすぎない」と指摘した。

野党四党が集まって激しい議論を交わし、前回4.77倍だった比率を2.97倍まで落とすこの法案を提案した。しかし中山氏は「本格的に参議院の在り方やどのような選挙がいいかは議論されていない。」と述べ、今後その議論を改めて行う必要があるとの考えを示した。

今回の改正で、鳥取と島根、高知と徳島がそれぞれ都道府県をまたいで一つの選挙区になる。これは公職選挙法が制定されて以来の大きな改革だ。国民の意思を反映するためには格差をできるだけ減らすべき、という声もあるが、これらの選挙区から出馬する人たちはどう考えているのか。

中山氏は、「地方公共団体は各県単位になっている。であれば、各県からは必ず一人参議院議員が出るという考え方で今までは進められてきた。」と背景を説明し、「現職の参議院議員だけの問題ではなく、それぞれの県が、自分たちの代表を出せないということに関する懸念を持つ。県としての存立の問題に関わってくる。」と述べ、二つの県を一つの選挙区にすることに強い抵抗があることに理解を示した。

一方で、大都市では定数が増える。「地方の人からすると、(選挙区を決める要素として)人口だけでいいのか、土地の広さ等、色々な要素を入れるべきではないのか、という議論がある。」と述べた。

また、中山氏は、この問題は憲法までさかのぼるテーマだとして、「日本の伝統文化精神、日本人自らが書きあげる憲法を持ちたい」と述べた。現在、衆議院と参議院は選挙の方法も殆ど違いがなく、衆院と参院の違いは何なのかという批判もある。中山氏は、「もう一度根本的なところから議論をして、二院性の必要性、もし必要なら参院はどういうものであるべきかを考えるべき」との見解を示した。一例として、「参議院では党議拘束は少しゆるめていいのではないか。」と述べ、次世代の党では参議院での党議拘束を緩める方向で考えていると話した。

中山氏は、「参議院であればもっと違う人材がいてほしい。より一層自らが考えて提案をするとか、信念に従って動く活動がもっともっとあればいい」と話し、自身が行政の世界から議員と接していたころは、6年間の任期を持つ参議院議員と衆議院議員との違いを今より感じていたことを明かした。

中山氏は「衆議院の人たちが担っている仕事と違う形、国の在り方を考えるなど長いスパンで仕事をするのが参議院では必要。」と話し、参議院の明確な役割を示すための抜本的な見直しを提言した。細川氏は、「国民も選挙制度など、どうあるべきかに関心を持つべき。自分たちのための制度だという気持ちで見ていってほしい。」と述べた。

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