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少数政党に圧倒的に不利な国会

昨日、本会議での趣旨説明(中谷大臣)と、それに対する各党の質問が行われ、いよいよ始まった参議院における安保法案の審議。

しかし、残念ながら、質疑が許されたのは5会派のみで、日本を元気にする会は登壇することができませんでした。

因みに、参院の会派構成をあげさせて頂きますと:

① 自由民主党(113人)
② 民主党・新緑風会(58人)
③ 公明党(20人)
④ 維新の党(11人)
⑤ 共産党(11人)
⑥ 日本を元気にする会・無所属会(7人)
⑦ 次世代の党(6人)
⑧ 無所属クラブ(4人)
⑨ 社会民主党・護憲連合(3人)
⑩ 生活の党と山本太郎となかまたち(3人)
⑪ 新党改革・無所属の会(2人)
⑫ 無所属(1人×4)

ということで、日本を元気にする会(元気会)はちょうど真ん中に位置します。
しかしながら、安保法案の特別委員会での質問時間は3人や2人の会派と同じとなってしまいました。
また、所属議員が10人以上いないと議院運営委員会に理事を出すことができないという決まりになっており、今回の代表質問に立つために直接交渉することさえできませんでした。
そこで、事前に「元気会が代表質問に立てるように議運の中で取り計らってください」と最大野党の民主党にお願いをし、前向きな返事を頂いていたのです。
(基本的に最大野党が少数政党の為に与党と交渉する役割を担います。また、「5人以上」の会派に区切って代表質問に立つという前例は何度もあります)

ところが、先週金曜日の本会議(議題は選挙制度改革)で行った元気会(山田さん)の演説が長すぎて気分を害したとの理由で、月曜日は代表質問に立たせないとの連絡が同日の夕方にあったのです(因みに、山田さんが話した時間は約8分。答弁者の時間は決まっていませんので、ルール違反でさえありません)。

これは、とても残念なことでした。
戦後70年の大転換と言われているような法案の代表質問に「気分を害した」というような理由で立たせる・立たせないの判断をすることがあって良いのでしょうか?
裏には「選挙制度改革」で我々と意見が違ったという理由もあるのかもしれません。

民主党は自民党に対して「国民の声を聞け!」「野党の声を聞け!」「自民党は、自分たちの意にそぐわない人たちには冷たい!」と叫んでしますが、これではやっていることが同じです。

話しが少し変わりますが、NHKの日曜討論等にも、相変わらず様々な理由をつけて呼んで頂けておりません。
なぜか呼ばれるのは衆院の会派順(自公、民主、維新、共産、次世代、社民)。
審議が参院に移っているのですから、参院において次世代と社民よりも大会派である日本を元気にする会を排除するのはおかしいと思います。

この恣意的に決められる慣習では、少数政党がその声を国民に届け、支持を伸ばすことは難しくなってしまいます。

プロ野球のドラフト会議で言えば、強いチームから順に選手を選ばせるようなものです。
これでは、いつまでたっても弱いチームは弱いままになってしまう。

更に考えると、「機会の平等」を重視する米国では、メジャーリーグ(MLB)のドラフトは弱いチームから順に選手を選ぶことができます。
そうしないと、いつまでも強いチームが強いチームで居続けて、変化が起きなくなってしまいます。変化のない組織や団体は衰退をするだけだと、アメリカ人は分かっているのです。

それに対して、日本は大きいほうが正しい、変化が無い方が良いという文化なのでしょう。

小さな政党は、政局に左右されず、国民的な視点や理念をベースに議論ができるという利点もありますので、実質的な議論を活性化させるには、より少数政党の声を国民に届ける必要があると思います。

元気会が提唱する参議院改革には「党議拘束の撤廃」や、「選挙制度の見直し(ドメイン投票制度などを導入)」などの大きなものもありますが、村社会的に行われる議院運営委員会の「申し合わせ」や「前例」など、明確なルールが無いものもしっかり正していきたいと思います。こういうものが空気を生んでしまうのです。

(因みに、昨日の本会議は、民主党を含め、各党とも時間を守らず、予定を20分オーバーしてしまいました。NHK生中継が入っていたので、本来は時間厳守のはずです。
時間制限もなく、NHK入りでもなかった金曜日の山田さんの答弁を「長い」というのは、増々おかしいですね)

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