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「横浜でハンセン病を考える」

日本青年会議所主催サマコン 日本財団からイベントに参加


日本青年会議所主催のサマーイベント「サマーコンファレンス2015」は7月18日、横浜市で開かれ、日本財団からは「中江有里朗読会・トークショー」、「笹川陽平・日本財団会長講演」「フォトグラファー・富永夏子の写真展」の3つがイベントに参加した。

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日本財団の南里隆弘さん(左)とトークする中江有里さん

この日のイベントは、横浜港近くの赤レンガ倉庫を中心に行われた。台風の影響で突然雨が降り出したり、強風が吹いたりする中、全国から青年会議所メンバーら約1万人が参加した。赤レンガ倉庫周辺では、九州などから車でやってきた露店やグッズ売店が並び、お祭り気分が広がっていた。

女優・作家の中江有里さんは、大学時代にハンセン病患者で作家の北条民雄(1914〜1937年)の小説に出会って以来、作家とハンセン病に関心を抱いてきた。そこで日本財団では、若者たちにハンセン病について考え、理解を深めてもらおうと、このイベントを企画した。中江さんはまず、感銘を受けた北条民雄の小説「いのちの初夜」の一部を朗読したあと、日本財団の南里隆弘さんとのトークショーに臨んだ。

中江さんは「私は卒業論文で北条民雄を取り上げ、ライ文学(当時、ハンセン病はライ病と呼ばれた)というものがあることを知った。ライ文学は価値あるものなので、むしろ新たなライ文学を語り継いでいかないといけない」と語った。また、北条民雄がペンネームであることを指摘し、「名前だけ見ても、ひどい差別があったことがわかる」と述べた。南里さんから「若者に向けて我々がやるべきことは何だと思いますか」と聞かれ、「ハンセン病にしっかり取り組み、愚直に繰り返し伝えていくしかない」と強調した。

日本財団のフォトグラファー・富永夏子さんの写真展「ハンセン病を考えることは、人間を考えること」はパシフィコ横浜会議センター1階フォアイエで開かれた。笹川日本財団会長に同行して世界各国を回り、撮影したハンセン病患者や回復者の写真の中から厳選した作品だ。とくに06年にフィリピンのクリオン島で撮影した女性の笑顔や、12年にロシア南部のアストラハンで撮影した老夫婦の表情が印象的だ。

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ハンセン病の写真を熱心に見つめる女子高生たち

笹川日本財団会長は18日夕、パシフィコ横浜会議センターメインホールで「誇りある日本創造フォーラム」とのタイトルで、戦後イノベーションを起こしてきた日本について講演した。笹川会長は国際政治学者、サミュエル・ハンチントン・ハーバード大学教授が著書『文明の衝突』の中で、日本文明を8大文明の一つに数えていることを指摘し、「私はハンセン病撲滅のため120カ国以上を回っているが、どこの国が一番いいかと聞かれると『日本に決まっている』と答えている」と述べた。その理由として「大切な点は日本には深刻な宗教対立がないことだ」と語った。

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戦後のイノベーションについて講演する笹川会長

続いて笹川会長は、「太平洋戦争で日本は悪いことをしたと思っている人が多いが、今や21世紀で最も成長する東南アジアを作ったのは日本である」と強調。戦争中、インドネシアやインドで旧日本軍人が西欧の宗主国からの独立を支援したことを具体的に示した。さらに、「世の中を変革するのは常に少数意見である」という福沢諭吉の言葉などを引用して「イノベーションは口ではなく、信念でやるもの。若い人は失敗が許される。失敗を恐れずチャレンジしてほしい」と激励した。(飯島一孝)

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