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運用するSNSは20個以上?! SNS活用の先進的企業の事例に学ぶ、各ソーシャルの使い分け

時の流れとともに増加の一途を辿るSNSの数々。日本企業によるTwitter活用が始まった2009年と比べると、企業のソーシャルメディア戦略は多様化せざるを得ない状況になっています。

それぞれの特性を活かしながら、効果的に複数のSNSを上手に使い分けるには、どうすれば良いのでしょう?

黎明期の頃からソーシャルメディア活用に取り組んできた「ローソン」「無印良品」「ユニクロ」の3つの企業を取り上げ、2015年の今、どんな風にSNSを使い分けているのか、調べてみました。

    ■目次
     1.前提として
     2.ローソンのソーシャルメディア活用:20以上のSNSを使いこなすマルチプレイヤー
     3.無印良品のソーシャルメディア活用:オウンドメディアを基軸にファンを醸成
     4.ユニクロのソーシャルメディア活用:宣伝色の強い攻めのSNS活用
     5.SNSの効果的な使い分けで気をつけたい、3つのポイント

1.前提として

今回比較する3つの企業がすべて共通して使っているのは、意外にもFacebook・Twitter・YouTube・LINEの4つだけでした(ただし、無印良品のYouTubeはグローバル向けだけなので、比較対象からは除外)。

それら4つに加え、今ブームになっているInstagramを加えた5つのSNSについて、分析してみました。

またなるべく公平を期すため、比較項目に挙げた「1投稿or1ツイートに対するアクション」は、調査時点で最新の投稿から1つ前の投稿について調査しました。コンテンツの内容によっても大きく差が出るところなので、あくまでも参考数値としてご覧ください。

※数字はすべて2015年6月25日現在のものです。

2.ローソンのソーシャルメディア活用:20以上のSNSを使いこなすマルチプレイヤー

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・Facebook
いいね!数:54万人
更新頻度:1日1〜2回(昼前と夕方)
テキスト:商品紹介2〜3行+リンク
写真:必ずある。商品画像
誘導先:商品紹介ページほか
1投稿に対するアクション:いいね!2,176人・シェア35件・コメント10件

・Twitter
フォロワー数:790,657 フォロー数210,962
更新頻度:1日2〜3回
テキスト:Facebookよりややゆるめ。新商品の情報だけでなく、少し宣伝寄りの投稿も。【ローソン】と見出しを付けるなど、流れやすいTwitterにあわせた工夫が見られる。
写真:必ずある。商品画像やキャンペーンイメージ
誘導先:商品紹介ページ・キャンペーン特設サイトほか
1ツイートに対するアクション:リツイート746・お気に入り531・メンション7

・LINE
友だち:17,471,086
投稿数:147
投稿頻度:1週間に1回
1投稿に対するアクション:いいね12892・コメント5113・共有1408

・YouTube
チャンネル登録:5,552
動画数:
最多視聴回数:562,819
反応:Good 8 Bad 5

・Instagram
フォロワー数:4,406 フォロー数:1,588
更新頻度:1日1回
内容:テキスト・写真ともにFacebookとほぼ同じだが、誘導リンクなどはなし
1投稿に対するアクション:いいね!223件 コメント2件
ハッシュタグ:#ローソン #ろーそん 他10個くらい

コーポレートサイトのトップには「Official SNS」としてFacebook・Twitter・LINE・YouTube・Google+・Pinterestのアイコンが並びます。

また、一覧を開くとKAKAO TALK・ニコニコ動画・NAVERまとめ・Tumblr・pixiv・mobage・GREE・USTREAM・foursquare・Vine・Instagram・ミイル・cameran・SNAPEEEのほか、「謎のローソン部」というオリジナルのコミュニティサイトのリンクがあり、その数なんと20以上。

“流行を先取りするローソンに行けば、何か新しい発見がある”というメッセージが読み取れます。

ローソンのソーシャルメディア活用といえば、“ローソンクルー♪あきこちゃん”のキャラクターが有名ですが、アイコンにあきこちゃんのイラストを使っているというだけで、キャラクターを押し出した話し方にはなっていません。

キャラクターを使ったアカウントは、どうしてもキャラクターに語らせようとしがちですが、そうして人に依存してしまうと、多くのアカウントをひとりで管理することになってしまいます。

あくまでも企業としてクールな投稿にすることで、これだけの数のアカウントでも、中の人が変わったという違和感を出さずに済んでいます。

また、ローソンはTwitterキャンペーンを多く実施していることも特徴です。「#◯◯を付けてつぶやけば、抽選で△△をプレゼント!」という古典的な手法ですが、これだけ繰り返し行われているということは、一定の成果があるのでしょう。

“どこにでもあるコンビニ”と“すぐにタイムラインが流れるTwitter”に共通する「気軽さ』に加え、Twitter民の属性を理解したキャンペーン特典がマッチしていることで、多くの人に受け入れられているのだと思われます。

3.無印良品のソーシャルメディア活用:オウンドメディアを基軸にファンを醸成

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・Facebook
いいね!101万
更新頻度:1日2回(昼前と夕方)
テキスト:3〜4行(Twitterより長め)
写真:必須ではない(誘導先のOGPを活用)
誘導先:くらしの良品研究所・ネットストア
1投稿に対するアクション:いいね!12,179人・シェア1,487・コメント52

・Twitter
フォロワー数408,455 フォロー数:203,336
更新頻度:1日2回(Facebookと同じ)
テキスト:基本的にFacebookと同じ内容だが、たまにTwitterならではのゆるい投稿もある。
写真:必須ではない(誘導先のOGPを活用)。画像サイズの最適化はされていない。
1ツイートに対するアクション:リツイート1,083・お気に入り711・メンション3

・LINE
友だち:2,817,618
投稿数:100
投稿頻度:1週間に1回
1投稿に対するアクション:いいね1626・コメント非公開・共有93

今回、最もSNSのバリエーションが少なかった無印良品。「感じ良いくらし」を追求する、シンプルでナチュラルなブランドイメージを守るためにも、流行に流され、手当たり次第に新しいSNSに手を出すというのはそぐわないのでしょう。

コミュニティサイトでありオウンドメディアでもある「くらしの良品研究所」が活発に機能しており、熱烈なファンと深度の高いコミュニケーションを行うメディアには、十分事足りているのかもしれません。

各SNSで投稿されている内容を見ても、「くらしの良品研究所」への誘導が多く見られます。

「くらしの良品研究所」に良質なコンテンツを投入することに全力投入することで、ひとつひとつの記事にも多くの「いいね!」が付いています。

Facebookを見たファンがその場で「いいね!」を押すだけでなく、リンクをクリックしてWebサイト訪れ、そこで「いいね!」を押して、さらに多くの人へ拡散する、という好循環が生まれているようです。

無印良品のFacebook活用においては、「くらしの良品研究所」へリンクを貼る際、写真を別にアップロードするのではなく、OGPを使って記事内の画像を見せているところです。

かつてはOGPの画像が小さかったため、「リンク+写真」の投稿方法が良いとされていましたが、今は大きく表示されるようになったため、無駄なクリックを減らすには、OGPのリンクだけに集中させることが有効な手段だと言えそうです。

そうした同社において意外な点としてはInstagramの活用がされていないことです。

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Instagramで無印良品を検索すると、「#無印良品」だけでも232,051件の投稿があり、関連するワード含むと相当な数にのぼります。

Instagramはリンクもプロフィールにしか貼れないので、直接的な誘導には繋がらないかもしれませんが、ブランドターゲットでもあるはずの主婦層が多く利用しているツールですから、公式アカウントを出さない手はないと思うのですが……。

4.ユニクロのソーシャルメディア活用:宣伝色の強い攻めのSNS活用

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・Facebook
いいね!:97万人
更新頻度:1日1回
テキスト:規則性なし
写真:商品写真やスポーツ選手の写真
誘導先:コーポレートサイト内のNEWS TOPICSや商品紹介ページ
1投稿に対するアクション:

・Twitter
フォロワー数:306,205 フォロー数:4
更新頻度:1日1回
テキスト:Facebookを短くした感じ。内容は同じ。
写真:Facebookで使われている画像を横長の1枚にまとめたりして、Twitter用の画像を作成している。
1ツイートに対するアクション:リツイート14・お気に入り20・メンション0

・LINE
友だち:3,789017
投稿数:123
投稿頻度:1週間に1〜2回
1投稿に対するアクション:いいね2849・コメント非公開・共有12

・YouTube
チャンネル登録:9,985
動画数:
最多視聴回数:117,575
反応:Good 302 Bad 9

・Instagram
フォロワー数:16.2K フォロー数:151
更新頻度:2〜3日1回
内容:テキストは1行だけ。他のSNSとは異なるコンテンツ。
1投稿に対するアクション:いいね!847件 コメント1件
ハッシュタグ:#ユニクロ #uniqlo 他10個くらい
※オフィシャルとは別にユニクロ銀座(uniqlo_ginza)アカウントも

ユニクロの特徴は、“宣伝を嫌う”と言われるソーシャルメディア活用の既成概念を覆すかのごとく、赤字の値段がデカデカと入ったクリエイティブを多用していること。もちろんFacebookも、その例に漏れません。

Facebookで商品紹介をする際には、「テキスト→リンク→テキスト」の順でリンクが隠れないような工夫がされており、宣伝ばかりにならないよう絶妙なバランスで、スポンサーになっているスポーツ選手のコーディネイト紹介のコンテンツが配置されています。

このような自信を持ったアプローチができるのは、ユニクロに求められている“とにかく安く、できればオシャレで、なるべく良いものを”というニーズを、しっかりと把握しているからこそでしょう。

また、ユニクロはInstagramを他のSNSとは明確に使い分けていることがわかりました。

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Instagramには他のSNSで見られる宣伝色は、一切ありません。女性だけにフィーチャーして、オシャレなライフスタイルを想起できるような、厳選された写真が投稿されています。

これは“プチプラ服を上手に取り入れて、いかにオシャレに見せるか”という、主婦層のブームを意識した取り組みだと思われますが、こうした時代の流れとブランドに対するニーズをシンクロさせられるのは、ソーシャルメディア活用において大きな強みであると言えます。

5.SNSの効果的な使い分けで気をつけたい、3つのポイント

・自社ブランドの強みを活かせるSNSを見極める

今回見た3社においても、それぞれ力を入れているSNSは、まったく異なりました。ローソンのように、ありとあらゆるSNSに手を出すことは、なかなか真似できる戦略ではありません。

加えて、マニアックなSNSになればなるほど、他のSNSユーザーと重複している可能性は高いと考えられ、当然ながら「SNSの数×各SNSのユーザー数=リーチできるユニークユーザー」とはなりません。

SNS内のキーワード検索や、投稿に対する反応の良し悪しで、自社のファンがどこにいるのかを把握し、“労力をかけるだけの効果を得られるのかどうか”を見極める必要があります。

・画像サイズの最適化を忘れずに

文字数は意識せざるを得ませんが、画像は最適化されていなくてもアップロードできてしまうため、意外と見落としがちです。見切れた画像では視覚的なインパクトも減りますし、何より自分に対して発信されている情報だと受け止められにくくなってしまいます。

Facebookの投稿に大量のハッシュタグを付けないよう配慮するのと同様に、各SNSに合わせた画像サイズに最適化することは、情報を効果的に届ける上で、とても大切なこと

FacebookのOGPでリンク先の画像を活用する際には、大きなサイズで表示されるよう、Webサイトの元画像を【1200ピクセル×630ピクセル】以上に設定しておくこともお忘れなく。

Instagramで長方形の画像を投稿したい場合は、InstaSizeなどのアプリでレイアウトを変えたりして、あらかじめ画像を編集しておくと、残しておきたい箇所が切り取られてしまうこともありません。

Twitterは縦横比1:2にしておくと全体が表示されるようです。PCとスマートフォンによってリサイズの方法が異なりますので、詳しくはこちらの記事をご参照ください。

・Webサイトのスマートフォン対応はマスト

多くのSNSはスマートフォンからのアクセスの方が、PCからのそれよりも多くなっています。スマートフォンでSNSを見ていたのに、誘導された先がPC専用サイトだと、がっかりしてしまいますよね。

当然ながら、今回取り上げた3つの企業のWebサイトは、スマートフォン対応されていました。こんなことで離脱を生まないためにも、ソーシャルメディア活用とスマートフォン対応は、セットと考えておいたほうが良いのではないでしょうか。

以上、複数のSNSの効果的な使い分けについて、考察してみました。

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