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欧州の金融機関は大変な状態

嘘つきLIBORに今頃になって悩まされるのか?の続きです。

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US$LIBORの上昇が止まらない。
これは、欧州銀行の危機が悪化して​いることを意味している。

サブプライム崩壊〜リーマンショック〜PIIGS危機を通じて、金融機関の抱える根本的な構造問題が何も変わらないまま続いている。
欧州銀行は、ドルで資金を集めて、様々なビジネスをしている。そのため資金源である「ドルの継続的&低コストの&自転車操業的な資金調達」が何にも増して重要だ。
これがで​きないと即死(=リーマン破たんと同じ資金繰り破たん)する。

その意味で、下のLIBORの上昇は重要な危機が起こりつつあるサインだ。



それとは裏腹に、PIIGSのCDSは静かだ。
英国・フランス・イタリアと言ったメイン市場の銀行が死活問題になっている​。しかも欧州人は長期夏休み(バカンス)の真っ最中。だから、今はPIIGSなどにチョコマカとかまっていられない。。。そんな雰囲気だ。
PIIGSは、一見CDSが安定しているように見えるが、欧州の銀行が困窮してるという事は、PII​GS救済の資金は急速に枯渇している事になる。
7月時点では「PIIGS​危機は乗り越えられる」という楽観論が増えたが、今はケシ飛んだ、と私は判断している。



欧州の時価総額上位16行の中で、株価の下落が大きいのは、以下の5行だ。

バークレイズ(英)
ロイズ(英)
ソシエテ・ジェネラル(仏)
ウニクレディット(伊)
インテサ(伊)


下図は、5行の過去5年(下チャート上段)、過去6か月(下段)の株価推移


リンク先を見る

この週末、まさに各種の話し合いが進行中だろう。
問題銀行の処理をどうするか?

破たんさせる? VS 奉加帳 を銀行に回して救済資金を集める?

前者は、リーマン・ショックがあったばかりなので無理だろう。
しかし、Bail Out(税金で救済)は国民感情的に無理だ。
  結局、奉加帳、、、しかも、とんでもない巨額だ。
この巨額な資金負担を織り込んで、欧州銀行株は大幅下落したのだ。

これまでドイツは、欧州のアンカーとして安全だと見られていた。
しかし、CDSが急速に悪化している。(下チャートの紺色)
他国は資金が無い=無い袖は振れない、、、だから余裕のあるドイツが強いられる資金負担は超巨額になる。
しかし現在のドイツ国民は、それを受け入れない。

このデッド・ロック状態を回避するには、欧州共同で債権を発行するしかない。
夕張市などに代表される困窮地方自治体を救済する資金を、国債を発行して、地方交付税として渡す、、、この構造の欧州版だ。

PIIGSを富める欧州が永遠に救済する構造が確定するだろう。ドイツ、フランス、イタリアの富を永遠にダメ欧州国家に渡し続けるのだ。
だから富めるドイツの借金返済能力を象徴するCDSが悪化するのだ。



日本のCDSも、また悪化傾向になっている。
過去にも何回か書いているが、100を超えることは、100以下とは別世界が始まる事を意味する。

100以下に、早期に戻らないと、パラダイムの変化が加速する
来週はアンテナを高くしておかなければならない。



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