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本当のがん免疫療法の進歩 

やっと医療ネタですw

色々なところで最近話題になっているがん免疫療法。今度は本物そうです。

免疫チェックポイント抗体のPD-1抗体(免疫チェックポイント阻害薬に免疫賦活剤を併用することで転移性メラノーマの全生存期間が改善/ダナ・ファーバー癌研究所(海外癌医療情報リファレンスより))、(免疫を抑制するがん細胞との闘いコラム3アルファ・ベータT細胞療法はまだ?)、キメラ抗原受容体(CAR)を用いた遺伝子改変T細胞療法など今までの治療とは格段の差をもって実用的な物になってきています。

アメリカ腫瘍学会でも、いままで抗がん剤で1ヶ月延ばしていたという演題が馬鹿にされる時代になってきています。ただ効果は癌種によって異なりますし、完全に治す治療ではまだないようで、マスコミに踊らされないようにしてください。

このPD-1抗体、日本の小野薬品が開発した物です。本当に頑張ってきたもので、ついに日本でも肺癌へ申請されています。(切除不能な進行・再発の非小細胞肺がん(非扁平上皮がんを除く)に対する 効能追加承認申請

実は免疫療法は昔からやられています。それこそ有名な丸山ワクチンもそのひとつでした。でもなにせ効果に乏しく、うまくいく人は1%もいませんでした。(ちなみにがんのうち治療しないでも自然に縮小するものがあります。ろほう性リンパ腫なんて治療後腫瘍が残存しているPRだったひとが、後に消えてしまうCRになる人が30%程度います!)

癌種のなかには確かに免疫療法が効果があるものがあって、悪性黒色種、腎癌などIFN、IL-2などのサイトカインが効果を認めました。TILを使った細胞療法なんて確かに一部に劇的な効果を認めた人がいたのです。

ただ手間がかかる割に、効果のある割合は1割程度、そして効果は持続する人は少なく、残念ながら医師みんなが認める治療法ではありませんでした。

それが免疫チェックポイント抗体は部分寛解も含めてですが、癌種問わず3割程度のがん患者に効果があることが判明しました。ホジキン病なんて90%!しかも抗がん剤耐性の患者ばかりですので、診断後すぐに使用したらどうなるかとこれから夢が膨らみます。その他の免疫チェックポイント抗体も楽しみです。

医療の進歩、薬がみつかってからということが少なくありません。APLのビタミンA誘導体、ヒ素など中国で効果があったということで、どんどんAPLの本質が研究され、APLの予後はどんどん改善していきました。ところが残念ながらその他の骨髄性白血病の治療成績は20年前と変っていません。骨髄腫なんてこれだけ薬が出てきているのに。(もうすぐあたらしく5種!全部で9種!!治療法の順列組み合わせ9x8x7x...)

ちなみに今白血病の世界で行われている幹細胞移植治療は、究極の免疫治療になります。それによって抗がん剤治療に10%治療効果の上乗せはありました。

そして日本は完全にこの創薬開発に遅れています。小野も残念ですが世界戦略のためにはブリストル・マイヤーズ スクイブ社の力が必用なのです。中村祐輔先生も嘆いています。(挑戦力に欠ける日本の文化;可能性に賭けない・許さない日本人)本当この人日本に残っていてほしかったな。でもこんな人が残れないのが日本の医療界なんですよね。

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