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パフォーマンスに終始しているのは安倍総理ではなく、民主党議員だろう

思わず目を疑ってしまった。民主党の安住淳国会対策委員長代理の街頭演説の内容だ。

安倍首相も都合がいい。新国立競技場は数で押し通さないで、支持率を上げようと見直しをしたんでしょ。都合がいいことだけそういうパフォーマンスをやり、安保法制はそうじゃない。

安倍首相の新国立競技場の白紙見直しをパフォーマンスというのだが、もっと悲惨なパフォーマンスを我々は見せられたばかりだ。

安保法案の多数決に際し、明らかにテレビ映り、写真写りを意識しながら、「やめてください!」と絶叫してみたり、デモで使うようなプラカードを持ち込んでみたり、本当に国会議員なのだろうかと疑わせるようなパフォーマンスに終始したのが民主党議員たちだった。しかも、持ち込んだプラカードを放置したままに退席するなど、極めて下品な行為だった。

こうした民主党議員たちの下品な振る舞いに対して、党内の良識派と思われる長島昭久議員がツイッター上で次のように釈明した。

「申し訳ございませんでした。野球観戦のご家族以下のマナーでした。反省しております。」

正直にいって、このツイートをみたときに、不愉快な思いを禁じえなかった。「野球観戦のご家族」はテレビを意識しながら、「やめてください!」などと野球選手につめよることはないだろう。「野球観戦のご家族以下」ということは、そもそも「野球観戦のご家族」のマナーが一般人よりも悪いというのが前提であるかのような表現だが、これはあまりに失礼な発言だろう。

多くの人々が再びこのツイートを批判したので、長島議員は、謝罪し、撤回したようだが、どうも国民の感覚とずれていると思わざるをえない。

あれだけ悲惨なパフォーマンスを展開し、こちらも表現が悪すぎたが、身内からも行儀が悪いと批判されたばかりだ。

ところが、今度は、安部総理の決断を「パフォーマンス」だと非難する。私は、あまりの身勝手さに呆れてしまった。

さらに、安住議員は続けている。

自民党にいる多くの議員もこれは本当はよくないんじゃないかなと思っている。しかし、党内から声が出ないのが今の自民党の悪いところ。だから今、耳を澄まして皆さんの心の声を聞かせてもらえば、「おまえたちしっかりしろ。今ここで民主党が頑張らなければ、日本はまたおかしな道をいくんじゃないか」と聞こえてくる。

これもおかしな話だ。霊能力者でもあるまいに、自民党議員の「心の声」を聞けば、「民主党がんばれ!」と叫んでいるというのだ。自民党議員の中で、民主党頑張れ!などと思っている人は殆どいないだろうし、鳩山政権以降、「おかしな道」を歩もうとする民主党政権に危機感を抱いてきたのではなかっただろうか。

自民党議員だけではない。国民の多くも、民主党に対して幻滅している。

最新の共同通信社の世論調査によれば、内閣支持率が37・7%で、前回6月の47・4%から9・7ポイント急落したという。「急落」といってもいいだろう。

だが、こうした安倍政権、自民党政権に対して批判的な人々は決して民主党を支持しているわけではないのだ。政党支持率を見る限り、自民党が前回よりも減ったとはいえ、31・9%。これに対して民主党に対する支持率は11・2%で1・1ポイント微増したに過ぎない。

私は基本的に自民党を支持する日本国民の一人なのだが、今こそ、民主党頑張れといいたい。

それは、何も無茶苦茶な主張をし、国民を不安を煽るようなパフォーマンスに終始せよというわけではない。

実際に、政権を担当する能力があることを示すべきなのだ。国会質問を聞いていても、あまりに空想的な議論に終始していたように思われてならない。

もっと、現実的な対応をすべきではなかったのだろうか。

具体的にいおう。従来まで「集団的自衛権の行使」と見なされて、認められてこなかった「駆けつけ警護」は、認めてもよかったのではないか。維新の党の提出した法案には、「駆けつけ警護」を認める旨が記されていた。PKO活動に派遣しているにも関わらず、「駆けつけ警護」を否定してきたのは、あまりに愚かだ。この愚かな状態が続いてきたのは、PKO法案が通ると日本が戦争をする国になるという社会党の強烈な主張のためだ。PKO法案の際、自衛隊員が持っていく銃は何丁までか、などという議論をしていたが、まことにばかばかしい議論だった。

55年体制下で、社会党は非武装中立という非現実的な主張を繰り返し、自衛隊を違憲、日米安保も認めないとしてきた。これは、自分たちでも政権を担当する意志がないからこそ、口にすることができた主張だった。

安全保障の問題に関して、民主党はより現実的な主張を展開し、自民党に代わりうる責任政党であるということを示すべきだ。今のままでは、到底政権を任せるわけにはいかないというのが、国民の大多数の声だろう。奮起せよ、民主党!

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