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ギリシャ支援で原則合意はしたものの

 ギリシャ支援を巡る長い、長い話し合いがようやく決着しました。

 でも、そのことについてコメントする前に、本日が期限であったサムライ債の償還が無事に行われたということで、私の予想が外れたことをお詫びするとともに、お金が無事に戻ってきた投資家の皆さんに、よかったですねと言いたいと思います。

 しかし、よく償還財源がありましたね。

 で、本題に戻る訳ですが、ギリシャ支援が原則合意されたことで、これで一気に霧が晴れるのかというと甚だ疑問だと思うのです。

 というのも、EU側が突きつけた条件が余りにも厳しいからです。

 先ず、15日までに増税や年金改革などのための法案を議会で通す必要がある、と。

 それが完了しないことにはギリシャへの支援は実施されないのです。

 では、あと2日で必要となる法制化ができるのでしょうか? 否、日数はもっとかかるとしても、本当に議会の承認が得られるのか、と。

 何故私がそのようなことを言うかと言えば、ギリシャの国会議員のなかには、与党の議員でさえ今回の緊縮策の受け入れには反対の者が多く、仮にそのような議員の支持が得られないとなれば、法制化は不可能であるからです。

 そもそもおかしいですよね。

 憶えていますか? 国民投票の結果を受け、チプラス首相は、民主主義の勝利だと叫んだ訳ですが、そのチプラス首相は、民意を全く無視して債権団の要求を受け入れたからです。

 だとしたら、民主主義の敗北なのでしょうか?

 そのようなねじれた状態にあるため、そう簡単には法制化は実現しないと思うのですが、如何でしょうか?

 本当にもう、ギリシャのやることは私の理解を超えています。

 チプラス首相は一体何を考えているのか、と。自分が言ってきたことと、今やっていることが180度違っているではないか、と。

 もちろん、そうして態度を改めないことには、ギリシャ政府は資金繰りを付けることができず、破綻の道を歩むことになる訳ですが…

 それから、今回の支援の条件の内容は、むしろ以前よりも厳しくなっているとも言われています。

 具体的には、例えば500億ユーロ相当の国有の施設を売却することが求められ、しかも、ギリシャが議会に提出する法案は、事前に債権団のチェックを得る必要があるとされています。

 まさに破産管財人の管理下にあるのと同じような状況なのです。

 以前よりも、ギリシャにとっては屈辱的なことではないのでしょうか?

 かといって、これを受け入れないことには、銀行の営業も再開できない、と。

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