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戦略人事に戦略広報という意識高い系 自分から「戦略」を語る奴は痛いという法則

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ある企業の採用責任者だった方からこんな話を聞いたことがある。

「(自分から)アメフトは戦略のスポーツだと語る奴は落とせ」と。

なるほど、合っている気がする。アメフトのことは詳しくない私だけど、それが戦略のスポーツであることは自明であり、どんな戦略を立てて、戦い、勝ったかどうかが問われる。

戦略家は「アメフトは戦略のスポーツです」などという総論ではなく、具体的な戦略について説明するはずだし、もっと言うならば、その説明すらしない。戦略って、秘密だし、ある段階が来ないと語らない。語られても、そう気持ち良いものでもない。

第一、その人を戦略家かどうかを判断するのは周りの人なのだ。

もちろん、戦略は大切である。先週は、採用関連のセミナー講師の仕事が何本かあった。その際、口を酸っぱくして言ったのは、採用においては、戦略、戦術、戦闘が全て大事であるということ。たいていの採用担当者は、戦術しかやっていない、申し訳ないけど。戦略として語っていることの多くは、戦術レベルの話である。戦略レベルの立案ができていない。

そして、そういう似非戦略家は戦闘をしない。最後まで戦わなくては採れないのだ。先週あたりは内定承諾書ラッシュだった。ルールをガチガチに遵守する、あるいはそれなりに遵守する企業、周りが終わってから始める企業を除き、もう採用戦線は最後の戦闘段階に達しようとしているのが現実なのだけど。

学生の気持ちをいかに高め、説得するか。もちろん、やりすぎるとオワハラと呼ばれてしまうのだけど。採るためには、最後まで戦わなくてはならないのもまた事実だ。

このように、戦略・戦術・戦闘は全て大事なのだ。

もっとも、採用に限らず、日本人は戦術が得意で戦略が苦手だという話になるのだが、この戦術が強いこと、これもまた否定してはいけないのだと思うのだが。

さて、世間では、戦略人事、戦略広報という言葉が広がっている。このコンセプト自体は、まったく否定しない。そして、人事や広報に戦略性が必要であることは、まったく否定するつもりはない。

ただ、所詮、いちサラリーマンの分際で、自ら自分のことを「戦略人事」「戦略広報」という言葉を使う奴は痛いと思うのだ。戦略という言葉は深いのである。重いのである。分かっている人ほど簡単には語らない。ちょっと自分が手がけたことがバズったくらいで、「戦略」なる言葉を語る人は、猛反省をするべきだと思う。それ、戦略じゃないから。

元人事パーソン、広報パーソンとして言うのだが、これらの仕事が経営のパートナー的な重要な役割を果たすことはまったく否定しないのだが、所詮、営業にお金を稼いでもらって飯を食べていることを謙虚に受け入れるべきだと思う。そして、経営者や現場の言いなりになってもいけない。絶妙なバランス感覚と、想い、さらには下僕感が必要な仕事なのだと思うのだよね。そして、尊敬される仕事とはそういう仕事なのだと思う。先ほど言ったように、戦略・戦術・戦闘をそれぞれ頑張る、と。

というわけで、また一週間が始まるが、戦略◯◯なんて自分から口にする前に、当たり前のように考えて行動しようぜって話。

さあ、今週も楽しくいきますかね。

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