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荒れる株式市場、その行方は?

世界中の金融市場がこれほど大騒ぎになるのはリーマン・ショックや欧州危機以来かもしれません。震源はギリシャなのですが、中国のマグニチュードのほうがはるかに大きくなってきました。ただ、ギリシャの行方も12日の首脳会議で一応の結論を出すようですから再び週明けはびくびくしなくてはいけないのでしょうか?

中国の株式市場の動揺が止まらないのは個人投資家のろうばい売り、更には市場の45%以上の株式銘柄の売買停止措置で損失の確定が出来ず、少ない売買可能銘柄の市場に多くの人が集まったことにあります。ではこの中国の株式市場の下落の直接原因は何だったか、といえば何もないのです。目立つような大きな引き金はありません。まるで日本が1990年の1月に経験したように市場が崩落していっているのです。

理由がないのであれば下落は普通、止まります。いわゆるろうばい売りは心理的要因ですからどこかで戻しが入るものです。ところが売買停止銘柄が1300を超える異常事態が続くようならば市場の自律回復力が機能しなくなります。上海総合指数の場合、安値2000ポイントから高値5000ポイントまで3000ポイント上昇したのに対して現在の3500ポイントはちょうど半値分の下げということになります。テクニカルにはここで一旦、戻すことが多いのです。但し、政府のPKOも全く機能せず、ただただ闇雲に下げ、半分の店がシャッターを閉めている状態は尋常ではありません。想定不可能であります。

NYでも中国関連の株式は売って売って売りまくれというボイスが出ているのには驚きました。その代表銘柄がアリババなのですが、これがセリングクライマックスとなるのでしょうか?

中国の本質的問題にはどうも習近平体制が思ったほどの盤石さではない可能性があります。つまり、敵を作り過ぎたような気がします。今回の株式市場崩落劇も反習近平派が仕組んだもの、という見方もあります。中国はあまりにも多くの問題を抱えているのですが、それを共産党が一致協力して解決するという姿勢ではなく、自分の派閥の足場を固めることを最優先しています。結果として中国人民解放軍が習近平体制からやや乖離している感があり、軍部が言うことを聞かないように見えます。

昨年9月、習近平国家主席がインドのモティ首相に会いに行った際にインドと中国の国境紛争が想定外に起こりました。あるいは南沙の海上埋立、空港建設も習近平主席がそこまで指示したというより軍部が独走しているように見えます。正に日本がかつて経験したあの最悪の歴史を今見るような事態であります。

個人的には文化大革命の後期に四人組が出てきて毛沢東体制の盤石さが壊れた時と重なってしまいます。

中国人は元来、政府を信じていませんが、拝金主義については血液そのものでありますから株式市場が溶けてなくなることはないはずです。必ず、底打ちを待ち構えている巨額の資金が控えているとみています。

株式市場のドライバーズシートは今や、コンピューターが陣取っています。プログラムによる自動売買が目先の動きに敏感になりすぎるため、ギリシャや中国の問題が生じると過剰反応を示すことになります。そして今回の特徴は金(ゴールド)も国債も買われていないのであります。マネーは一体どこに逃避しているのでしょうか?多分、判断に苦しみ、どこにも持っていけないということかと思います。

カナダでは来週の中銀の政策会議で利下げをするのではと市場が予想し始めています。経済指標は明らかにリセッション入りしそうな状況です。日本も爆買いによる恩恵が急速に萎むかもしれませんが、地球儀ベースで見れば日本市場は実に安定しているように思えます。

台風が過ぎ去るのをじっと待つ、市場も天気と同じで気分ではないでしょうか?

今日はこのぐらいにしておきましょう。

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