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中国株の乱高下と政府の無力

中国の株価がどうなっているのか、データが少ないので知っている者は少ない。僕の知る限り、急速に上昇し、その後に急落の前科がある。図で示すのが一番だろう。

図は上海総合指数の月末値の推移である。今回、中国株が急上昇し、急落したことだけが話題になっているが、今年6月のピーク水準(5131、日次ベース終値の高値)でも2007/10の最高値、6092(同じく日次ベース終値の高値)を抜けていない。

しかも2007年当時は株価が一気に6倍にもなり、1/3になった。今回も2.5倍になり・・という具合である。要するに、「アホやん、素人の集まりやん、ありえんで」ということなのだが、前回と今回とでは様相が異なる。

前回はサブプライムローン問題とリーマン・ショックで、「いずこも同じ秋の夕暮」と余裕があったのに対し、今回は中国だけの一人芝居に近い。しかも市場最高値を抜けなかった。かてて加えて、中国経済が人口の老齢化等、ピークアウトした感が強い。少なくとも、過去のような高成長率の維持は無理である。

そこで政府として導入したのが市場に直接働きかける株価維持対策なのだが、1990年の日本の歴史を学んでいたのなら、実体経済の裏付けのない株価対策が非常に虚しいものと理解できただろうにと思う。

中国政府としての正しい政策は企業活力を高めることしかない。かつ、投資家に信頼される情報の公開である。投資家が情報に疑義を抱けば、株価の足かせとなる。これが今の中国の株式市場であろう。

中国の株価問題についてはしばらく続けて考えたいと思う。

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