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二期連続のGDPマイナス成長と政府の対応

 5月19日に1〜3月期GDP一次速報が発表された。実質GDPは前期比マイナス0.9%、年率でマイナス3.7%と事前予想も大きく下回った。

 東日本大震災による影響が大きく、生産設備が被災しサプライチェーンが寸断されたことにより生産に大きな影響を与えた。原発事故もあり、その後の自粛ムードの影響による個人消費の低迷なども影響した。個人消費はマイナス0.6%、設備投資はマイナス0.9%となった。

 昨年10〜12月期GDPがマイナスとなっていたことから、これにより2四半期連続でのマイナスとなり、定義上はリセッション(景気後退)入りとなる。連続のマイナス成長となれば、世界的な金融経済危機が影響した2008年4月から2009年3月までの4四半期連続以来となる。

 今回のGDPのマイナス成長は原因がはっきりしていることもあり、また政府もそのための対策を講じている。4兆円規模の第一次補正予算はすでに成立しており、今後は復興に向けた第二次補正予算編成も控えている。

 ただし、ねじれ国会の影響がこの第二次補正予算編成に向けた動きにも影響し、菅総理は第二次補正予算案の編成を8月以降に先送りする方針を示した。これに対し野党は反発しており、小規模の二次補正を今国会に提出する方向で検討をはじめ、さらに6月22日までの会期を小幅延長する可能性も出てきたと伝えられた。

 復興に向けてはかなり先を見通したビジョンも必要となり、ある程度の時間を傾けることも必要であろう。しかしその間、日本経済が大きく落ち込むリスクもある。4〜6月期のGDPはさらに大きく落ち込む可能性も指摘されている。

 今年後半あたりからの、景気回復に向けての政府の後押しは必要となろう。そのためには、政治的な理由での停滞などは控えるべきである。現在は平時ではなく非常時である。震災そのものとともに原発事故による影響もあるなど、待ったなしの状況にもある。

 このような中での与野党の攻防を見せつけられると、政治とは何なのかをあらためて考えさせられる。被災地や原発の現場では必死の作業が続けられており、また被害を被った生産設備の復旧も進められている。しかし、今後の復旧・復興のビジョンを描くべき司令塔がこのように不安定となってしまっては、日本経済そのものの本格的な復興にも影響が出るのではなかろうか。

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