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ギリシャ国民投票、まさかの「NO」

Greek Voters Reject Austerity Demands By International Creditors.

ギリシャ国民投票、国際債権団の財政健全化案にまさかの「OXI」=ノーを突きつけてきました。

内務省からの委託を受け選挙結果をまとめるシンギュラー・ロジックによると、開票率80%超え時点で不支持が61.5%と大きく過半数を超えています。バルファキス財務相は事前に、国際債権団の改革案をギリシャ国民が否決すれば「24時間以内に支援協議で妥結が可能」と発言。否決により、国際債権団がギリシャ側の提案を呑まざるを得なくなるという論理です。しかし、JPモルガンは今回の投票結果を受け「ユーロ圏離脱こそ基本シナリオ」と予想。ポルトガルをはじめイタリア、スペインの国債市場がダイレクトに悪影響を被りかねません。

ギリシャの銀行は、果たして7日から開業できるのでしょうか。ドイツ銀行はレポートで「チプラス首相の勝利」と掲げつつ、「緊急流動性支援枠(ELA)は、数日の間に枯渇しATM機での現金補充も不可能になる」と指摘しています。またギリシャ経済と国民は「銀行システムの凍結により圧力にさらされ、急速に資本規制が敷かれるだろう」と予想。新しく入ってきたロイターの報道によるとギリシャ側はELA引き上げを要請するといいますが、ECBは6日の理事会でELA上限を約890億ドルで維持する構え。一段の混乱は回避できそうもありません。

ドイツのショイブレ財務相は、4日付けビルト紙のインタビューでギリシャのユーロ圏離脱は「一時的」との見通しを表明しました。ユーロが「一時的に使用できなくなる」とのコメントを寄せつつ、ギリシャを見捨てない考えを示しています。個別の銀行については「破綻したとしても、『コンテージョン(伝染)』のリスクは比較的低い」と発言。金融市場については「数日前まで非常に慎重に反応していた。問題が管理可能であることを示す」と冷静です。

ギリシャ悲劇が、ここから幕開けするのか。

国民投票結果を受け、メルケル独首相とオランド仏大統領は4日夜の電話会談で「尊重する」との意見で一致したといいます。メルケル独首相は6日、パリへ赴き仏大統領と今後のギリシャをめぐり会談する予定。また、両者はユーロ圏緊急首脳会議を7日に開催するよう求めました。チプラス首相は、勝利宣言で「否決は欧州内の衝突への負託ではない」と言い切りましたが、ギリシャ側は大幅な債務減免を要請すること必至です。

次の危機は、7月20日。欧州中央銀行(ECB)が保有するギリシャ国債、約35億ユーロの償還を迎えます。ここで支払い遅延が発生すれば、ECBはいよいよELAを停止しかねません。

BNPパリバは、ギリシャ国民投票が米連邦公開市場委員会(FOMC)の金融政策に影響を及ぼすと予想。9月利上げを見送るといいます。

CNBCによると、金融市場は荒れ模様。独DAXは先物市場で4%も急落し、ユーロは対円で約2%も沈んでいるといいます。米株先物も、7日の寄り付きには1%安を迎える気配。中国が市場安定化策を発表したものの、ボラティリティの嵐が吹き荒れそうです。

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