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国債以外の債券を含めた残高はいくらか

日銀の資金循環統計による国債の保有者についてはよく報じられているが、それでは国債だけでなく、地方債や政府機関債、金融債、事業債などについてはどのような保有者構成になっているのであろうか。また、これらを合計するとどの程度の金額になるのかを確認してみることにする。

 日銀の資金循環統計には、国庫短期証券、国債(財投債含む)と地方債、政府関係機関債、金融債、事業債、居住者発行外債、CPなどが集計されているが、今回は短期債と外債を除いたもので集計してみた。

2010年9月末現在の債券の保有者(日銀資金循環統計より、単位、億円)

保有者、国債、地方債、政府関係機関債
民間預金取扱機関 、2,788,460、38.3%、288,329、40.6%、290,942、38.5%
民間の保険・年金、1,753,423、24.1%、220,861、31.1%、208,944、27.6%
公的年金、779,585、10.7%、70,913、10.0%、97,846、12.9%
日本銀行、573,658、7.9%、0、0.0%、0、0.0%
投信など金融仲介機関、403,168、5.5%、4,460、0.6%、2,407、0.3%
海外、366,646、5.0%、944、0.1%、33,144、4.4%
家計、340,763、4.7%、15,210、2.1%、6,047、0.8%
財政融資資金、12,325、0.2%、 0、0.0%、25,824、3.4%
その他、263,753、3.6%、109,226、15.4%、90,629、12.0%
合計、7,281,781、709,943、755,783

保有者、金融債、事業債、合計
民間預金取扱機関、109,422、60.0%、361,810、48.0%、3,838,963、39.6%
民間の保険・年金、16,925、9.3%、210,237、27.9%、2,410,390、24.9%
公的年金、16,884、9.3%、85,648、11.4%、1,050,876、10.9%
日本銀行、0 、0.0%、153、0.0%、573,811、5.9%
投信など金融仲介機関、3,944、2.2%、21,868、2.9%、435,847、4.5%
海外、0、0.0%、8,571、1.1%、409,305、4.2%
家計、11,215、6.2%、19,034、2.5%、392,269 、4.1%
財政融資資金、0 、0.0%、 0、0.0%、38,149、0.4%
その他、23,880、13.1%、46,230、6.1%、533,718、5.5%
合計 、182,270、753,551、9,683,328

 それぞれの債券の保有者ベスト3は、銀行、民間の保険・年金、公的年金となっており、債券の種類によりそれぞれの保有割合にはややバラつきがあるが、総じてこの3つで8割近くを占めている。国債もこのベスト3に日銀保有を加えれば約8割を占めることになる。

 国債と他の債券との保有割合の違いとして大きいのは日銀の存在であろう。日銀は金融政策の一環として国債と事業債を購入しているが、その他の債券は購入していない。特に国債では7.9%の保有者となっている。

 また、国債以外ではその他の数字が大きくなっているが、たとえば地方債では対家計民間非営利団体(社団法人、財団法人、学校法人、社会福祉法人、宗教法人等など64,790億円)や非金融法人企業(事業会社など25,454億円)などが購入しており、また政府関係機関債についても、やはり対家計民間非営利団体(37,487億円)や非金融法人企業(45,180億円)などが購入している。

 この結果を見てもわかるが、日本の債券は国債に限らず、国内の金融機関を主体とした国内資金で賄われていることになる。海外保有比率を見ても国債の保有比率が5.0%で最も高いぐらいで、それが合計では4.2%程度となる。

 つまり国債に地方債や政府機関債、金融債、事業債を加えるとすでに約968兆円もの債券の95.8%(約929兆円)が国内資金で賄われていることになる。これの元になっているのは主に個人と企業の金融資産である。国債に加えて一般債の残高も加えると、すでに1000兆円も見えてきそうな数値でもあり、これらすべてを国内資金で賄うには限界に近づいているであろうことは理解できよう。



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