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中国企業の傘下に入る日

あつまろです。
今、中国資本による日本企業の買収案件が相次ぐ。そうした中、去年5月、「東証一部上場のアパレル大手が中国企業の傘下に」というニュースが、衝撃とともに業界を駆け巡った。企業の名は「レナウン」。100年前、繊維の街・大阪に生まれ長年リーディングカンパニーであった、誰もが知る大会社だった。ヒット商品が出ず、深刻な経営危機に直面していたレナウンは、中国の繊維大手である「山東如意科技集団」に株式の約41%を引き受けてもらうとともに、「山東如意」の協力の下で中国市場に進出。経営再建を目指すことになった。右肩下がりの日本と、勢いづく中国。日中の立場が逆転した。
NHKスペシャル「“中国人ボス”がやってきた」

アパレルメーカーのレナウンだけではありません。2009年には家電量販店のラオックスが中国の蘇寧電器の傘下に入りました。三洋の白物家電部門も中国のハイアールに売却されました。現在は斜陽企業などが少しずつ中国などの新興国企業に侵食されていますが、10年後には景色がすっかり変わっていることでしょう。中国経済と共に中国企業はどんどん成長してきています。中国企業にとって日本企業の無形資産である技術力・ノウハウ・ブランドは垂涎の的のはずです。物価水準の違いは、日に日に埋まってきています。為替の「円高」「人民元安」は、中国企業にとって日本企業を買収するハードルの役目も担ってそうですが、この先に為替が変わってくればハードルは消滅します。そうなったとき、中国企業から見た日本企業は無形資産もある、PBR1倍割れなどバリュエーションから見ても「お買い得だ」という流れも十分考えられます。日立など日本を代表する企業が、中国企業に買収される日を想像するのもあながちありえない話とは言えません(とくにグループ会社などは十分ありえる話です)。

日本企業で働く日本人の感覚からすれば、中国の傘下に入るというのは、まだしこりがあるというのが本音だと思います。だからこそNHKも「“中国人ボス”がやってきた」というタイトルをつけたのでしょう。一方で、日本でも外資系企業に勤める人などは、中国人を含むアジア人の上司(ボス)は気に留めるようなこともない当たり前の日常でしょう。また、中国企業に買収されるというニュースを聞くと占領されるようなイメージを持ってしまいますが、一方でラオックスは中国人観光客の買い物客が殺到し元気を取り戻しています。中国企業の傘下に入ったがためのチャンスもあることも事実です。

これまで起こったこと、これからの統計予測値からすると、中国を始めとするアジアのプレゼンスが日本国内にいても高まってくるのは間違いありません。きっと摩擦は起きるのでしょうし、日本の相対的な地位低下なような気がして寂しい気もしますが、一個人としてもうまく外部変化を捉えてチャンスとする手を打てるといいなと思います。例えば、自身のキャリア戦略として中国語を学んだり、投資家として中国経済などを学んで中国株に手を出してみたり、アジアのサブカルチャーを楽しんだり。情報を知った上でどのようなアクションをとるかは自分次第です。

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