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- 2011年08月17日 19:30
グーグルのモトローラ買収と無形資産
あつまろです。
グーグルのモトローラ買収は、携帯用OSアンドロイドを手がけるグーグルが、モトローラの保有する1万7000もの特許を保有することが最大の目的と言われています。
特許は無形資産。無形資産とは、物的な実体を伴わない資産。実体を伴わないことから無形資産の評価は難しく、バランスシートから企業の真の価値を知ろうとすることは困難と言われています。今回は無形資産について少し考えていきます。
「無形資産と有形資産の比率」
無形資産と有形資産の比率をみてみると、日本は「無形資産<有形資産」、一方のアメリカは「無形資産>有形資産」となります。アメリカが無形資産への投資に舵を切ったことにより、情報技術の発達を促し、生産性上昇に結び付けられたというのはよく知られています。 グーグルも無形資産に重きを置いた企業です。アメリカの無形資産への変化の象徴は、IBMかもしれません。PCなどハード製造からサービス・ソリューションビジネスに転身して蘇ったアメリカを代表する企業です。
「無形資産の種類と現状」
無形資産、①情報化資産②革新的資産③経済的競争能力の3つに大別できます。
①情報化資産はソフトやデータベースなど
②革新的資産は研究開発ストックやライセンス、デザインなど
③経済的競争能力はブランド資産や組織構造など
日本における無形資産投資の特徴は、①情報化資産②革新的資産への比率が欧米諸国と比べて高いことです。
情報化資産の比率が大きいというのは、日本企業のソフトウェア投資がパッケージでなく(各社専用の)受注ソフト中心であることを意味します。自動車で言うとヴィッツなど量産車を購入するのでなく、専用に開発されたF1を購入しているようなものです。
革新的資産の比率が大きいのは、トヨタなどに代表される民間企業の研究開発が大きいことによるものと考えられます。
「日本企業の無形資産への取り組み」
このことから研究開発の効率性改善やレガシーシステムの見直しという日本企業の課題が見えてきます。一方で、ブランドや組織構造などの「経済的競争能力」に対する投資比重を高めることも日本企業成長へのキーワードではないでしょうか。経済的競争能力が高い米国企業、コカコーラ、P&G、ディズニーなどから学ぶことはたくさんありそうです。
バランスシートには現れにくいのですが、長期保有前提の株式投資においても無形資産は評価したいポイントです。日本企業が改善する余地の大きい、ブランド構築、経営組織改善、教育訓練など人材の質向上にむけてどのようなアクションを起こしているかは注目点でないかと思います。
グーグルのモトローラ買収は、携帯用OSアンドロイドを手がけるグーグルが、モトローラの保有する1万7000もの特許を保有することが最大の目的と言われています。
特許は無形資産。無形資産とは、物的な実体を伴わない資産。実体を伴わないことから無形資産の評価は難しく、バランスシートから企業の真の価値を知ろうとすることは困難と言われています。今回は無形資産について少し考えていきます。
「無形資産と有形資産の比率」
無形資産と有形資産の比率をみてみると、日本は「無形資産<有形資産」、一方のアメリカは「無形資産>有形資産」となります。アメリカが無形資産への投資に舵を切ったことにより、情報技術の発達を促し、生産性上昇に結び付けられたというのはよく知られています。 グーグルも無形資産に重きを置いた企業です。アメリカの無形資産への変化の象徴は、IBMかもしれません。PCなどハード製造からサービス・ソリューションビジネスに転身して蘇ったアメリカを代表する企業です。
「無形資産の種類と現状」
無形資産、①情報化資産②革新的資産③経済的競争能力の3つに大別できます。
①情報化資産はソフトやデータベースなど
②革新的資産は研究開発ストックやライセンス、デザインなど
③経済的競争能力はブランド資産や組織構造など
日本における無形資産投資の特徴は、①情報化資産②革新的資産への比率が欧米諸国と比べて高いことです。
情報化資産の比率が大きいというのは、日本企業のソフトウェア投資がパッケージでなく(各社専用の)受注ソフト中心であることを意味します。自動車で言うとヴィッツなど量産車を購入するのでなく、専用に開発されたF1を購入しているようなものです。
革新的資産の比率が大きいのは、トヨタなどに代表される民間企業の研究開発が大きいことによるものと考えられます。
「日本企業の無形資産への取り組み」
このことから研究開発の効率性改善やレガシーシステムの見直しという日本企業の課題が見えてきます。一方で、ブランドや組織構造などの「経済的競争能力」に対する投資比重を高めることも日本企業成長へのキーワードではないでしょうか。経済的競争能力が高い米国企業、コカコーラ、P&G、ディズニーなどから学ぶことはたくさんありそうです。
バランスシートには現れにくいのですが、長期保有前提の株式投資においても無形資産は評価したいポイントです。日本企業が改善する余地の大きい、ブランド構築、経営組織改善、教育訓練など人材の質向上にむけてどのようなアクションを起こしているかは注目点でないかと思います。



