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集団的自衛権「合憲派」の西・百地両教授の見解 それは学者の独り言

 集団的自衛権を合憲とするおなじみ、西氏と百地氏が見解を述べています。
集団的自衛権「合憲派」の西・百地両教授が会見」(ブロゴス記事より)

 しかし、ここのでの発言は全くもって学者の独り言です。
 まず政府見解とはその枠組みを全く異にします。

 西・百地氏の見解 そもそも日本国憲法は集団的自衛権の行使を容認しており合憲

 政府見解 集団的自衛権の行使は違憲 → 解釈の変更によって合憲

 西・百地氏の見解によれば、日本国憲法制定時から、今時の戦争法案は合憲ということになります。
 他方で政府見解よれば、安倍内閣によって解釈改憲をするまでは違憲という見解になります。

 今回の安倍政権による解釈改憲の問題点は、まさに政府が自ら違憲だと言ってきたものを覆した、ここが立憲主義の観点から問題とされているわけです。多くの憲法学者が違憲としているのは単に論理だけの問題ではありません。従来の政府見解との整合性も問題にしているのです。
 特に内閣法制局長官が違憲としているのは、整合性を問題にしています。
違憲と主張するのは憲法学者だけではない 歴代内閣法制局長官も違憲と表明

 西氏らは、持論を展開しているだけで、この点の観点が希薄なのが西氏らの見解の最大の弱点ということになります。
 西氏は学者の役割を問われて、このように答えています。

西:学者の役割は、学者の立場として、自分の研究を発表することだと思っております。今回の件でいえば、私は「政府の解釈が元からおかしいんですよ」と言っております。

 何と上から目線なのでしょう。政府が違憲と言っていたことが誤りであり、それをようやく私が言うように政府が改めたと言いたげです。
 まさにこの発言こそが学者の独り言を自認の象徴なのです。

 そして、立憲主義の観点からはどのように述べているかというと、百地氏の見解の部分からですが、

 政府見解の変更は立憲主義の否定などといった意見もありますが、私は誤りであると思います。立憲主義とは簡単に言えば、憲法を制定し、権力の行使を制限するとともに、人権を保証するものといった抽象的な原理に留まります。
 なぜ、憲法の枠内での正当な手続きを踏んだ政府見解の変更が立憲主義の否定になるのでしょうか?


 抽象的な原理に留まるって、それなら全く権力行使を制限する規範ではなくなるではないですか。これでは憲法の存在意義の否定でしょう。政府だって、そんな愚かなことは言えませんよ。憲法の否定だと批判の大合唱が起きること間違いなしです。
 しかも、この「なぜ、憲法の枠内での正当な手続きを踏んだ政府見解の変更が立憲主義の否定になるのでしょうか?」が一番の問題で、政府が憲法違反と言っていた部分で、そもそも枠外だと言っていたところなのです。
 その「正当な手続き」って一体、何ですか?
 本来、そこで予定されている正当な手続きとは憲法改正手続です。内閣が閣議で変更を決定すれば、「正当な手続き」ということであれば、憲法改正手続き自体が無用になってしまいます。
 政府見解と百地氏との憲法解釈の前提が全く違い、政府は従来枠外だって言っていたのに、枠内だからいいんだって、それって最初から破綻しているでしょう。

 あまりにひどいレベルの憲法学者たちの独り言でした。

 立憲主義の理解では政府内にはもっとひどい方がいました。安倍氏自身です。
「憲法も立憲主義も知らない安倍総理、何と憲法は私だ! 憲法9条が邪魔!

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