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タカタ欠陥問題で米議会公聴会、補償基金設立求める声も

[23日 ロイター] - タカタ<7312.T>製のエアバッグ問題をめぐり、米上院商業科学運輸委員会が23日、公聴会を開いた。米道路交通安全局(NHTSA)のローズカインド局長は、同社製の欠陥エアバッグを搭載した車両のリコール(無償回収・修理)台数が、運転席と助手席のエアバッグ両方を搭載した車両が二重カウントされていることから、今後修正される公算が大きいことを明らかにした。また議員からは、タカタに対して、欠陥エアバッグが原因となった事故の被害者のために補償基金を設立するよう要請があった。

ローズカインド局長は、1回以上交換が必要なインフレータの台数など、自動車各社から情報提供を待っていると説明。その上で、NHTSAが財源や人員、権限不足に直面していると訴えた。

局長は「苦情件数が多すぎるのに、人員は十分でない」と指摘。「ただただ、どうしようもない状況だ」と語った。

共和党議員の1人は、NHTSAが抱える課題は、資源を追加投入するだけで解決できないとの認識を示した。ローズカインド局長は、改善に向けた44項目の変更リストを示すと表明、議会に対し、リコールを進めるため、一段の権限付与を求めた。

民主党議員の1人は「長年にわたり、タカタが安全を第一に考えなかったことは明らかだ」と、同社を批判した。

米ゼネラル・モーターズ(GM)の弁護士によると、同社の点火スイッチ欠陥問題の死者数は、当初の13人から117人にまで増加したという。別の議員は、タカタエアバッグ関連の死者数もさらに増える恐れがあると指摘した。

米当局は前月、タカタ製エアバッグ問題に絡み、米自動車業界のリコールとしては史上最大となる約3400万台を米国でリコールすると発表。

ただ、ロイターの分析によると、タカタ製エアバッグ2個以上を搭載した車両があるため、リコール台数は3400万台の半分以下になる可能性があるという。

ローズカインド局長は、上院委に対する書面による証言で「この数字(3400万台)は推計であり、今後修正されることになると認識することが重要」とし、「二重カウントされた車両があることはほぼ明らかだ」と語った。

タカタはこの日、書面での証言で、米国内で発生したエアバッグ・インフレータ破裂の件数を92件とし、3週間前に公表した88件から引き上げた。うち、運転席側が70件、助手席側が22件という。

米当局によると、タカタ製エアバッグが破裂したことによる死亡事故は全世界で8件確認されている。

ブルメンサル議員は、タカタ米子会社のケビン・ケネディ上級副社長に対して、被害者のための補償基金を設立するよう要請。ケネディ上級副社長は、社内に持ち帰り検討し、2週間以内に返答するとした。

*内容を追加します。

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