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MERS対策は大丈夫か!? NHKのデング熱調査映像が『旧帝国陸軍時代と同じ!』と感染症専門家のサイトでも話題に - 村中璃子(医師・ジャーナリスト)

昨日NHKで放送された、新宿中央公園でのデング熱を運ぶ蚊に関する調査の映像が感染症専門家のSNSサイトで話題になっている。NHKによれば蚊は「8分間立ち続けて蚊を近づける、国立感染症研究所が定めた方法」を用いて、新宿区の職員が採取しているというが、映像に登場する女性は、長袖長ズボンではあるものの頭や顔などは露出した、全身を防護してはいない服装をしている。

映像を投稿した専門家は「これが、今の『日本』のリスクマネージメントなのですね。まったく『危機意識』が欠如しています。女性職員、何と!無防備で蚊を採取しています。旧帝国陸軍時代と同じで、『身を挺して』なのでしょうか???」とコメント。

それを見た別の専門家は、「ウイルスがいるかどうかの調査ではなく、ウイルスがいないという前提の調査。いたらどうするのでしょう」「すべてが“やっている”ってのを見せるだけの猿芝居に近いものと言えます。もしウイルスを持っている蚊がいて、その1匹に女性職員が刺されて発症したら、『労災』になるのでしょうか?『自主防衛』とは、『日本人を守る』ことなのですが」などとコメントしている。

デング熱は蚊が媒介する熱帯感染症。ジャングルで流行するマラリアとは異なり、熱帯地方の都市部で流行する。突然の高熱、頭痛、眼の奥の痛み等の症状に続いて、全身倦怠感や筋肉痛・関節痛が発症。時には「デング出血熱」とよばれるショック状態に至ることもある。

昨年は国内で70年ぶりに感染が確認され、全国で160人余りが感染した。患者の9割は東京の代々木公園近辺で感染したと見られており、今年は蚊が生息する11月まで都内9公園で定期的に蚊を採取して調査を続ける予定だ。

新宿区衛生課の担当者は、「昨日の調査については、国のガイドラインに基づいて公園課や衛生課などの一般職員がやっている。希望に応じて手や足の露出部分には虫よけスプレーをしているが、それは本人の判断に任せている。万が一刺されて感染した場合に労災になるかについては、人事課等の判断になる。」と、回答した。

また、「このような方法での調査が国際的な基準にのっとったものであるのか、感染のリスクが無いのかについては国に確認して欲しい」としている。

感染症といえば、現在は韓国で流行中のMERSが日本に上陸する可能性が懸念されている。政府は検疫体制や医療施設における対策を強化しているというが、対策の内容についても、改めて細かなチェックが望まれる。

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