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米国は世界でも危険な国、日本の安全度は162カ国中8位

 ふだんニュースに耳を傾けている人であれば意外ではないだろうが、米国は世界の多くの国々よりも危険であることが17日に公表された調査で明らかになった。

 世界平和指数(グローバル・ピース・インデックス)に使用された3つの基準(社会の安全性や治安のレベル、国内および海外との紛争、軍事化の度合い)に基づくと、米国は調査対象となった162カ国のうち96位と、ガンビア(アフリカ)やトルクメニスタン(中央アジア)よりも下位にランクされた。

 それでも米国の順位は、2014年に2つ上がった。今回の調査によると、中東に駐留する米軍の段階的縮小と、イランの核開発縮小合意に向けたオバマ政権の取り組みが、米国の順位上昇に役立った。

 世界で最も平和な国のランキングトップはアイスランド。2位はデンマーク、3位はオーストリアで、日本は8位だった。一方、最下位はシリア。最も大幅にランキングを下げたのはリビアで、ウクライナがそれに続いた。 

 世界の大半で改善が見られているものの、全体としてはさほど平和になっていないようだ。最も平和な国々と最も危険な国々の格差が拡大したことが背景にある。

 欧州ではそれなりの課題はあるものの、多くの国の治安水準は過去に照らして高く、殺人率は低下し、軍事予算は減少している。一方、中東やアフリカといった従来から問題の多い地域の状況は悪化した。

 また、暴力によるコストは、14年に世界で14兆3000億ドル(約1760兆円)に達した。これは世界の国内総生産(GDP)の実に13.4%に相当する。これはブラジルとカナダ、フランス、ドイツ、スペイン、英国の経済規模合計に匹敵する規模だ。

 2010年以降、武力紛争が激化している。紛争で命を落とした人の数は、14年は3.5倍以上増加し、18万人に達した。14年にテロ行為で死亡した人の数は9%増加し、約2万人となった。

 暴力行為による経済的影響は08年以降、1兆9000億ドル(15.3%)大幅増加した。その一因は難民関連費用で、267%増の総額1280億ドルとなっている。難民数は第二次世界大戦後最大の5000万人超に達している。

 それでも、最大の費用は軍隊と、殺人に対処する警察当局に費やされる費用で、費用全体の68.3%に達した。

原文(英語):The U.S. is more violent than 95 other countries, study shows

By Shawn Langlois

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