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T・スウィフト、アップルの定額制楽曲サービスに「ノー」

 米人気歌手のテイラー・スウィフトは21日、最新アルバム「1989」をアップルの新しい定額制楽曲配信サービスに提供しないことを明らかにした。今月30日に始動する「アップルミュージック」で、3カ月間のトライアル期間中はアーティストに著作権使用料を支払わないというアップルの決定に異議を唱えた。

 「1989」は、昨年10月に発売されてからビルボード誌のトップ5に入り続けている。

 スウィフトは交流サイト、タンブラーのページに掲載した公開状に「ショックで失望した。これまで進歩的で寛容だった企業らしくない」と書いた。また「私たちはiPhone(アイフォーン)の無償提供など求めない」「音楽を見返りなしに提供するよう私たちに求めないでほしい」と述べた。

 アップルは21日、コメントを避けた。

 スウィフトは楽曲提供をめぐりアップル以外のサービスとも争ったことがある。欧州の楽曲配信大手スポティファイとは「1989」をめぐる論争から全作品の提供をやめた。ジェイ・Zの楽曲配信サービス「タイダル」には、ジャック・ホワイトやマドンナに追随して最新アルバムを除く作品を提供した。今のところスポティファイ以外の有料配信サービスでは、「1989」以外のスウィフトの音楽は利用できる。

 業界ではそのほかにもアップルに対する抗議の声がある。英独立系音楽会社のベガーズ・グループは先週、アップルと合意に至っていないとするメッセージをウェブサイトに掲載した。同社は「彼らの理屈や定額制サービスを始めるという狙いは分かるが、アップルの顧客獲得にかかる費用をなぜ著作権者やアーティストが負担しなければならないのか理解しかねる」と述べた。ベガーズは人気アーティストのアデルなどが所属するXLグループの親会社。

 アップルは月額9.99ドルの聴き放題サービスをもって、楽曲配信の先駆けであるスポティファイや米パンドラに挑む。ただスポティファイと違い、広告つきの無料サービスは設けない。収入を繰り返しもたらす会員制モデルは、アップルや大手音楽会社に収入増の見込みをもたらしている。

 スウィフトは「アップルが有料ストリーミングという目標に向けて動いていることは認識している」とした上で「よい展開だと思う。これまでのアップルの途方もない成功を私たちは知っている。3カ月のトライアル期間にもアーティスト、作曲家、プロデューサーに支払う資金がある、素晴らしい企業だということは知っている」と書いた。

By JOHN JURGENSEN And BARBARA CHAI

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