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「無関心との闘い」ジュネーブでハンセン病シンポ

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第5回ハンセン病と人権国際シンポジウムをジュネーブのGraduate Institute(国際・開発研究大学院)で開催した。日本財団が実施してきた世界5地域シンポシリーズの最終回で、全世界からハンセン病回復者や人権専門家、国際機関代表らが参加。2010年に国連総会で採択されたハンセン病差別撤廃決議及び原則とガイドラインの実行と、ハンセン病差別のない世界の実現に向けて闊達な議論が交わされた。

この世界5地域シンポ開催のために、私自身、4年間かけて地球を回ってきた。ブラジル、インド、エチオピア、モロッコ、そして最後に世界中の国際機関やNGOが集まるジュネーブで。「ハンセン病は治る病気」「差別はいけない」。一見同じメッセージの繰り返しだが、その単純だが大切なことをいかに世界のトップレベルから草の根まで浸透させ、真剣に考えてもらえるかは、実は容易なことではない。

旧約聖書の時代から何千年と続く、「怖い病気」「天罰」「隔離されるべき病」といったイメージが人々の頭の中に染み付いている。あるいは、社会から隔離されてきたがゆえに、多くの人にとっては「全く知らない」「考えたことのない問題」だ。そして、その無知と無関心が多くの人々の人生を破壊してきた。

この四年間で世界30カ国近くを訪問し、たくさんのハンセン病患者、回復者に会ってきた。その多くが、家族からさえも見捨てられ、生まれ育った故郷を離れざるを得ない人生を通過してきた。しかし、そのなかで、同じ境遇にある人々のために先頭に立って、差別と偏見に対して果敢に闘ってきた人たちも各国に少なからず存在する。そういった当事者の運動と声が、社会に届き、政府に届き、国連に届き、世界に届くようにエンパワーし、その仕組みをつくることが必要だ。

シンポ開催前日、バチカンでローマ法王とハンセン病回復者との面談が実現した。面談では、法王がleper(らい病人)という差別的表現を使わないことを約束したことなど、法王に謁見したブラジルの回復者ロドリゲスさんがその様子をシンポジウムでも発表してくれた。ローマ法王は以前に無意識的にだが、ハンセン病を否定的な意味の象徴として使用されたことがあり、今回の謁見は大きな進展と言えよう。

また、日本政府も現在開催中の国連人権理事会で、2010年のハンセン病決議をフォローアップする決議を提出する計画を発表した。国際的な仕組みつくりと、それを実行に移す当事者のエンパワーメント、ステークホルダーとの連携と協力、社会啓発と教育による人々の理解の向上。持続可能な問題解決のためにはどれも必要なことだ。社会から隔離され、顧みられず、そして忘れさられようとしているこの問題が、決して忘れさられないように、放置されないように。

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