記事

【速報】IR議連総会の開催模様

全く伝える内容のない「速報」ほど書いていて虚しいものはないですが、一応ご報告です。

本日朝イチで我が国のカジノ合法化と統合型リゾートの導入を推進するIR議連の総会が開催され、先ほど部下が帰ってきて報告を受けましたので、皆様にも情報をシェア致します。部下の報告によると、

「一切、進展なしです」

との事です。本総会の開催にあたって、当初頂いていた情報では現在衆院に提出され審議待ちの状態にあるIR推進法案の負託先委員会を発表したいなどという話もあったのですが、それもなされず。「内閣委員会を主軸に、未だ検討中」という今までと同じ内容しか発表されませんでした。それ以外の論議進捗に関しても、今年3月に開催された総会時点から一切の進展がなく、一体、何の為に総会を改めて開いたのか全く意味不明な状況であります。

昨日のエントリを公開したのち、参院の本会議で無事、改正風営法が成立しました。風営法改正は、既存産業の中に一種の権益者がいるため、各所との利害調整を行わなければならない事案であり、またこの論議当初は所管となる警察庁が激烈に改正に反対していたという、非常に難儀な法案でした。それが凡そ関係者自身も想像していなかった3年という短期間で実現されたというのは、そこに「2020年東京五輪の開催」、「安倍政権の規制改革会議による後押し」という神風が吹いたという背景があったにしても、私も含めて誰しもが想像していなかった事であります。

一方のIR推進法はどうでしょう? IR推進法は、2002年に自民党に「国際観光産業としてのカジノを考える議員連盟」が発足してから数えて12年、それが超党派になった2010年から数えて4年を超える年月が経っていますが、未だ負託委員会も決定せず、宙ぶらりん状態で国会に吊るされている有り様。風営法改正を推し進めた「ダンス議連」が60人あまりのメンバーであるのに対して、現在のIR議連が220名を超える大所帯になっていることを考えると、その働きぶりが「あまりにも不甲斐ない」というか、「もはや機能不全となっている」と言われても仕方がない状態であるといえましょう。

話は改正風営法に戻りますが、この法案はそもそもダンス議連による議員立法としての提出が検討されていたもの。一方で、それに当初から反対の姿勢を示していた警察庁との間では、舞台裏でそれこそ激烈な駆け引きが行われてきたものでありました。その「激烈ぶり」に関しては、本ブログ上でも幾度かご紹介したことが有ります。


【参照】風営法改正:警察庁の巻き返しには見事としか言いようがない
http://blog.livedoor.jp/takashikiso_casino/archives/8410490.html


このようなすったもんだを経ながらも改正風営法は成立したワケですが、当然、その過程では一定の妥協も必要であり、当初は議員立法で提出とされていた改正法案も、警察庁の手から閣法として提出することを了承し、またその改正内容も議連が準備していた法案よりもかなり警察色の強いものとなりましたが、粘り強く法案内容に関する「綱引き」を続けながらなんとかそれを実現した。一部共産党などからは、その過程で行った「妥協」に対して批判は出ているものの、私からしてみると、こうやって論争と妥協を繰り返しながらも何としてでも案件を現時点よりも前に進めてゆく事こそが「政治」なのであろうと改めて思った次第です。

それに対して、現在のIR推進法の論議はどうかというと、「特定省庁の利権にしない」などという当初から掲げる錦の御旗は良しとして、実態としては官僚不在の間にそれを利権化しようとする集団がわんさか涌き、一方で反対派からは議員立法で提案された法案そのものを「具体的な内容がないまま政府に丸投げ」などと批判をされ、もはや「錦の御旗」として掲げられてきたものが、実態としては「ただのボロ布」に成り下りつつあるという目も当てられない状態。

その内容に関しても、関係省庁も含め各所から挙がってくる意見や懸念には殆ど耳を傾けず、当初から作成されている「議連案」なる内容を一本槍で押し通そうとするのみ。そこに調整もなければ、綱引きもない。挙句の果てには、200人を超える議連メンバーを抱えていても、未だ法案の負託委員会すら決まらない。さて、これが本当に「政治」と言えるのか?というのは、私としては最早コメントに窮さざるを得ない状況であるといえます。

本日行われたIR議連総会においては、改めて「今国会での成立を目指す」と議連側から発表がなされたワケですが(彼らは、すでに数年に亘って同じことを言っている)、「だったら、何としてでもこれを前に進める政治としての『覚悟』を示して頂きたい。我々の代表は、泣いても笑っても貴方達しか居ないのですから」と申し上げた上でIR議連の今後のご活躍を祈念するしかない。以上が、本日の総会に関する私自身の所感であります。

あわせて読みたい

「カジノ解禁」の記事一覧へ

トピックス

ランキング

  1. 1

    「天皇謝罪で慰安婦解決」は大嘘

    MAG2 NEWS

  2. 2

    夕刊フジ「韓国一面祭り」のワケ

    文春オンライン

  3. 3

    反日姿勢に米の韓国離れが加速か

    MAG2 NEWS

  4. 4

    10連休で支障ない行政は給与泥棒

    川北英隆

  5. 5

    橋下氏 五輪相カンペ謝罪に指摘

    橋下徹

  6. 6

    五輪相の失言は全文読んでもダメ

    永江一石

  7. 7

    いきなりステーキ NYでなぜ苦戦?

    佐々木康彦 / ITmedia オルタナティブ・ブログ

  8. 8

    韓国の日本軽視 裏に存在感低下

    WEDGE Infinity

  9. 9

    エロ本排除を招いた出版社の失策

    文化通信特報版

  10. 10

    眞子さま 皇籍離脱して結婚も?

    NEWSポストセブン

ランキング一覧

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。