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もう疲れた。SNSのやめどきはいつか

タレント、エッセイスト 小島慶子 構成=長山清子

どんな目的でSNSを使っているかにもよりますが、やめたいならやめればいいと思います。やめるかどうか迷っているということは、メリットよりデメリットのほうが大きくなっている状態。SNSを楽しんでいる人はやめたいとは思わないでしょうから、悩んだときがやめどきではないでしょうか。

私自身、最近はSNSとのつきあい方が変わってきました。フェイスブックは開店休業状態で誰とも友達になれないようになっているし、ツイッターは告知したいことがあるときだけつぶやくという使い方。ラジオ番組のパーソナリティーをしていたころは、「リスナーの反応がリアルタイムでわかるツイッターってなんてすばらしいものだろう」と思っていたし、東日本大震災直後は情報収集に重宝していました。人に勧めたこともあります。

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先進国でFB人気は下降線?

でもラジオ番組をやめてしばらくたったころ、ふと夜中に自分の過去のツイートを読み返していて、「これは情報として古いな」と思ったんです。つまりそこに蓄積されていたのは昔の番組のパーソナリティーとしての発言だから、それを見てインタビューなどを申し込んでくる人がいるとややこしい。そこで2時間くらいかけてひとつひとつすべてを削除しました。

すると「何かトラブルがあったんですか」「誰かに何か言われたんですか」という声が山ほど寄せられ、あげ句の果てにネットでニュースにまでなった。よっぽどネタ枯れの時期だったのかもしれません。

その後、本が発売になったのでそのことをつぶやいたら、今度は「小島慶子、ツイッター電撃再開」と書かれる始末。私のアカウントは私のものなのだから、それをどうしようと自由なのに、事情を勘ぐったり口出ししたりしたい人がこんなにもいるのかと驚きました。

これを読んで、「急にSNSをやめると周囲は不審に思うものなのか」「やめるときは理由を説明しないといけないかな」などと思う必要はありません。

どうせ私たちは自分の知らないところで、好き勝手なことを推測されたり、噂されたりしているのです。SNSだから周囲の反応が可視化されてしまうだけ。黙ってフェイドアウトでいいと思いますよ。もし誰かに「どうしたの?」と聞かれても、「ちょっと最近忙しくて」「少し休もうと思って」などと言っておけばいいのです。

SNSって、1回誰かとつながったら、ずっとつながり続けなければならないという強迫観念があるように思います。

これを現実社会に置き換えて考えてみてください。何百人もの人たちと毎日近況を報告し合って、誰かが何かしたことに対して「いいね!」とそのたびに言い続けていたら、暮らしていけないですよね。SNSでの交流を生身の人間に照らし合わせると、無理があることに気がつくでしょう。もっと人間の生理に寄せた使い方をすればいいのではないでしょうか。

もっともフォロワーや友達の数が増えていくのはうれしいものですから、それを失いたくない気持ちもよくわかります。友達が多いのは人望のある証拠という風潮もある。これは私、「1年生になったら」という歌が悪いと思っています(笑)。「ともだちひゃくにんできるかな」っていう、アレです。作者に他意はないのでしょうが、生まれて初めて小学校という社会に出ていくときに植え付けられた「100人の友達と富士山の上でおにぎりを食べるという幻想」が、どれだけ人を苦しめていることか。

友達は100人も要りません。1人いれば十分。SNSに限らず、誰も人を「所有する」ことなんかできないんです。フェイスブック上での友達の数や、ツイッターのフォロワーの数は、あなたの人望を表すものでもありません。そう考えれば、少し楽になれると思いますよ。

画像を見る タレント、エッセイスト 
小島慶子
(こじま・けいこ)
1972年、オーストラリア生まれ。学習院大学卒業後、TBS入社。アナウンサーとしてテレビ、ラジオに出演。2010年、TBSを退社。『コスプレ上手は、仕事上手!』など著書多数。

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